職人の技砂時計展と3連時計

kanazu362013-05-05

きょう5月5日はこどもの日、総務省が5月4日まとめた2013年
4月1日時点の人口推計によると、15歳未満の子どもの数は
前年比15万人減の1649万人で、1982年以降、32年連続
して減少した。
総人口に占める子どもの割合は0.1ポイント減の12.9%で過去最低の記録を更新し少子化に拍車がかかる。
職人の技砂時計展と1枚の板を3分割して作る「3連時計」の話題が新聞に出ていた。
砂時計に興味を持ち砂時計展を5月4日見てきた。
・黒埼地区と砂時計
 砂時計は8世紀頃にフランスで初めて作られた。
 新潟市西区の黒埼地区は国内有数の「砂時計」の生産地として知られていた。
 砂時計は、黒埼地区の小さな工場で作られていた。
 もともとは、電球などのガラス製品を作る工場が多かった旧黒埼町の技術者たちが、その技術を活かしたガラス製品の一つとして作り上げてきた。
 カラフルな色の砂が入った手作りの砂時計を見ていると、時を刻む音が聞こえてくるような気がする。
 黒埼地区で作られる砂時計は、高い技術力に裏づけられた製品として高い評価を得ていた。
 新潟県内唯一の砂時計職人渡辺寅三郎さんが2010年死去し、新潟県内の砂時計職人は姿を消した。
・砂時計職人渡辺寅三郎を訪ねる(新潟市西区黒埼)
 砂時計を作るワタトラ製作所を訪ねたのは2009年12月14日ことだった。
 社長の渡辺寅三郎(82)さんは、昔はクリスマスツリーの豆電球を作っていたが、知人の勧めもあり、その技術を生かし昭和40年ころから砂時計を作り始めた。
 いまでは全国的にも数少なく、新潟県内で唯一の砂時計製作所。
 砂時計作りの工房を案内してくれた。
 長いガラス管を切り、バーナーの火で熱して真ん中だけ細くして、さらに端を熱して片方をふさぎ、次に砂を入れて時間を計る。
 最後にもう片方の口を閉じて完成。
 完成品を見せてくれた。
 ジャンボ砂時計・3本立砂時計・上下エレベータ砂時計などなどで約20種類以上の砂時計を製作する。
 これが2008年3月22日(土)の読売新聞で紹介された、自慢の砂時計です。
 「ガラス管が二重になっていて、一方のガラス管の砂が落ちると、他方の砂が上がる仕みの砂時計で、外側が白い砂で中央が赤い砂です」と。
 実験して見せてくれた。
 外側の白い砂が1分計で内側の赤い砂が3分計。
 白い砂が下がると赤い砂が上がってくる。
 工房見学の記念にと新聞で紹介された自慢の砂時計をプレゼントされた。
・故渡辺寅三郎氏の砂時計展
 2010年死去した故渡辺寅三郎氏の砂時計展を企画したのは、趣味で砂時計を収集していたティー&ギャラリーパレット店主の松岡清一さん(63)。
 砂時計職人の渡辺寅三郎さんは新潟市西区の黒埼で40年以上にわたって砂時計を作り続けていた。
 会場には松岡さんが集めた1分刻みや5分刻みなどの砂時計約20点が展示されている。
 スプーンやフォークの柄の部分に砂時計が付いた珍しい物も並ぶ。
 松岡さんは「紅茶の葉を蒸らす時間を計るのに砂時計を使う」と。
・3連時計
 福井県越前市の「木工房蔵」が1枚の板を3分割して作る「3連時計」を発売した。
 3連時計は、1枚の板を3枚に切って結婚式で新郎新婦が両親に感謝を伝える贈り物。
 1枚の板で作ることから、新郎夫婦とそれじれの両親の家庭が1枚の板でつながり同じ時刻を刻むことから今人気とか。
時がゆっくりと進むような雰囲気にさせてくれる懐かしい砂時計。
両家の幸せを同時に刻む3連時計。
時を刻む時計が人々の心を癒し和ませる。
この砂時計は (イラストを模写)