トキの放鳥と外敵のカラスとトビ

kanazu362013-06-09

6月4日上野動物園は、ジャイアントパンダ「シンシン」(7歳)に
妊娠の兆候がみられるとして出産に備え、公開を中止したと
発表した。
6月7日、トキ7の野生復帰に向けた8次放鳥が始まった。
放鳥トキの話題などを新聞から拾った。
・8次トキの放鳥
 6月7日、8次トキの放鳥が佐渡市新穂正明寺の佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションで始まった。
 8次放鳥で自然界に放されたトキは、2〜7歳の雄13羽と1歳の雌4羽の計17羽。
 (18羽の予定が、訓練初日に1歳の雌がネット収納庫に衝突する事故死で17羽に) 
 6月7日の初日は14羽が飛び立ち残り3羽。
 残り3羽が飛び立てば放鳥は終了する。
 これまでに放鳥され数は、2008年9月25日の1次10羽を皮切りに2012年9月28日の7次までの 108羽と今回の17羽を加えると放鳥総数は125羽に。
 ・1次放鳥:2008年9月25日・放鳥数10羽
 ・2次放鳥:2009年9月29日・放鳥数19羽
 ・3次放鳥:2010年11月1日・放鳥数13羽
 ・4次放鳥:2011年3月10日・放鳥数18羽・
 ・5次放鳥:2011年9月27日・放鳥数18羽
 ・6次放鳥:2012年6月8日・放鳥数13羽
 ・7次放鳥:2012年9月28日・放鳥数17羽
・自然界で2年連続トキの巣立ち
 5月27日環境省は、佐渡市で放鳥されている国の特別天然記念物のトキのペアから今季生まれたひな2羽が巣立ったと発表した。
 国内の自然界でのトキの巣立ちは、38年ぶりだった昨年に続き、2年連続となった。
 トキは今季、5組のペアから計14羽がふ化したが、4羽は保護され、5羽は死んでいる。
 これまでに4羽の巣立ちが確認されている。
・トキのひなカラスに襲われ死ぬ
 5月24日環境省は、佐渡市の放鳥トキのペアから生まれた雌のひな1羽がカラスに襲われて死んだと発表した。
 放鳥トキのひなが死んだのは今季5羽目だが、動物に襲われて死ぬのが確認されたのは初めて。
 同省によると、佐渡自然保護官事務所の職員が同日昼ごろ、5歳の雄と雌のペアの巣の下で右足や内臓が失われたひなを発見。
 巣の様子を撮影したビデオを確認したところ、23日午後2時半ごろから約30分間、カラスがひなを攻撃する様子が映っていた。
 ひなは死んだ後、巣から落ち、タヌキに内臓を食べられたとみられる。
・放鳥トキトビに襲われ死ぬ
 5月28日環境省は、佐渡市金井地区の休耕田で3歳の雄の放鳥トキ1羽が、トビに襲われて死んだと発表した。
 放鳥トキが死んだのは2008年の放鳥開始以来7羽目。
 死んだのは2011年3月に放鳥されたトキで、今季、兄妹の3歳雌のトキと営巣、抱卵しているのが確認されていた。
 同省によると、同日午前10時ごろ、市内の休耕田で2羽のトビに襲われているのを住民が発見。
 通報を受けた同省佐渡自然保護官事務所の職員が、死骸を発見した。
・トキ幼鳥がケージから逃げる
 6月8日環境省は午前7時20分ごろ、佐渡市佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションで、飼育中のトキの幼鳥1羽が、ケージ内から屋外に逃げ、行方が分からなくなったと発表した。
 飼育員1人が、飼育用マットをケージの外で洗浄しケージ内に戻ったところ、飼育室の扉と、ケージの扉の計2枚を開けたままにしていたため逃げられた。
 まだ、捕捉されず同省では、幼鳥は自力で餌を取れるか分からず、自然下で生きていけるか予断を許されないと。
2008年9月25日の1次10羽を皮切りに2013年6月7日の8次までの放鳥総数は125羽となった。
2年連続で自然界での巣立ちが確認されたトキ。
今年もまた佐渡の大空を元気に舞うトキの姿を見ることができる。
トキが佐渡の大空を舞う (イラストを模写)