役者魂と監督の役者だまし

kanazu362006-12-14

渡辺謙主演の「硫黄島からの手紙」が
上映されている。
妻が友人と観に行きたいというので
アッシー君を買って出た。
映画産業団体連合会では、12月1日の「映画の日」に日本映画界への永年にわたり
貢献した人たちを表彰した。
今年の第51回特別功労大章には、映画監督の市川崑さんと俳優の高倉健さんが。
特別功労章は、俳優の三国連太郎さんと西田敏行さんと9月に亡くなった丹波哲郎さんの
3人が受賞した。
91歳の市川監督の年末話題作「犬神家の一族」は、30年ぶりにリメークされ完成した。
作品は12月16日から全国一斉に公開される。
制作意欲は旺盛で、「90歳を越しましたけど、もう1本ぐらい作りたい」と。
高倉健さんの最近作では「ホタル」が印象に残る。
三国さんと西田さんといえば、「釣りバカ日誌」を思い出す。
利用するバスツアー車中の定番ビデオとなっており時々観る。
丹波さんの映画では、昔観た「3匹の侍」が印象に残る。
同じ日のギャラリー欄に、コメディードラマ「役者魂!」に出演する藤田まことさんの
インタビューが載っていた。
俳優藤田まことを知ったのは、東京に転勤になった昭和38年の秋のことだから
もう40年以上の昔になる。
寮のテレビで観た「てなもんや三度笠」のあんかけの時次郎役だったと記憶している。
大人気のコメディー番組であった。
視聴率は東京で26.6%、大阪で37.5%、最高は64.8%という驚異的な
数字を残した。
放送の最後に流れる「俺がこんなに強いのも、当たり前田のクラッカー」のCMは、今でも
記憶にある。
現代劇のコメディードラマは、30年以上ぶりの出演。
出演を決めたことに家族は「お父さんも大したもんだね」と喜んでいたと。
自身の役者魂とは?
「亡き父と共演した時『われわれ大根役者が2人で恥をかくことはない』と言って引退した」
だから私はおやじの魂と二っ持って演じている。
「プロデューサや監督は、役者をよくほめますけどね、あれは『役者だまし』でございまして、
気をつけないといけません」と、
笑いながら語った。
誰もが、おだてられだまされその気になってやる気を起こし努力すれば大根役者も大役者に
変身するのでは・・・・
役者魂!」は、どんなドラマかは観てのお楽しみ。
お話 (イラストを模写)