夏井の逆さはさ木と弥彦牡丹園の    ぼたん

kanazu362010-05-22

湖面に映る逆さ富士。
逆さ富士に勝るとも劣らない逆さは木の光景が夏井の里の
田んぼで見られる。
低気圧の影響で寒い日が続き遅れていた米どころ新潟も
田植えが終わった。
田植えが終わると水の張られた水田に逆さはさ木が姿を見せる。
夏井の逆さはさ木と弥彦牡丹園のぼたんを17日見てきた。
・夏井の逆さはさ木(新潟市西蒲夏井・5月17日)
 水車小屋を模したポンプ小屋脇の看板に説明が書かれている。
 日本一の米どころ越後平野を古くから特徴づけてきた「はさ木」。
 かっては刈り取った黄金の稲を身にまといながらあぜ道の両側に金屏風を並べ立てた
 様な光景を見せていました。
 農業の機械化・近代化が進んだ今「はさ木」はその役目を終えようとしています。
 しかし、時としてはさ木は、私たちに雪や雲や霧といった四季の移ろいの中で輝きを
 見せてくれます。
 はさ木と平野を醸し出す美しい情景を、すこしでも後世に残せていけたらと思います。
 ・学名 トネリコ(モクセイ科) 別名 サトトネリコ、タモ
 ・俗名 タモギ、ハザギ(稲架木) ・保存本数 約600本
 ・別途 刈り取った稲をはさ木にかけて乾した
 平成元年8月 岩室温泉観光協会
 夏井の里の春は、秋と違った風情を醸しだす。
 田植えの終わった春の水田に、逆さはさ木の光景が映し出されるからだ。
 田んぼで珍しい逆さはさ気が見られるのは、田植えが終わり苗が大きく生育するまでの
 わずかな期間。
 朝日に輝く角田山をバックに新緑に萌えるはさ木が田んぼに逆さに映る。
 春の風物詩、逆さはさ木が春の風情を醸しだす。
・弥彦牡丹園(弥彦村大戸・5月17日)
 弥彦村大戸の弥彦牡丹園は、地元の実業家大谷さん個人が所有管理する。
 牡丹園は無料開放され花を楽しむ多くの人で賑わう。
 弥彦牡丹園は、大谷さん夫婦が島根県大根島へ旅行した折に、300年の歴史ある
 大根島牡丹園を観光し余りの美しさに感動し、大根島から牡丹の原木を500株余り
 取り寄せて平成17年にこの地に植えたが始まり。
 現在は、およそ2ヘクタールの敷地に、約80種類・約3200株の牡丹が植えられている。
 園内は赤・紫・白・ピンク・黄などの彩の大輪の花が咲き誇る。
 園内はコーナごとに石組みで囲まれヨシの屋根が花々を直射日光から守り、遊歩道に
 日陰を作り花を楽しむ人たりの涼の役目を。
 休憩場にはベンツが設けられ遠くに霊峰弥彦山を望むことができる。
 花の咲いていないコーナーがあり尋ねると「昨秋に植えた苗で今年は花は咲きません。
 来年咲きますよ」と。
稲刈り機の普及で日本の原風景からはさ木がほとんど姿を消した。
そんななかで「夏井のはさ木」は、今なお日本の原風景を残す。
珍しい逆さはさ木が1年に数週間、田植えの終わった水田に姿を現す。
逆さはさ木は人々に遠い昔にいざなう。

春田に逆さはさ木が映る (イラストを模写)