遺跡現地説明会に参加

kanazu362010-11-06

燕三条地域の旧石器時代から江戸時代までの遺跡から発掘
された須恵器などが並ぶ「燕三条遺跡展2010」が燕市
文化会館で開かれている。
新潟県内の遺跡の話題が新聞を賑わす。
佐渡千種の東沢遺跡:弥生末期の30棟規模の集落跡出土
・見附の縄文遺跡「耳取遺跡」を国指定史跡登録を目指す
などなど。
県北の村上市下助淵の「山元遺跡」と新津市金屋の「細池寺道上遺跡」の現地説明会が開催されたので参加した。
・山元遺跡(村上市:下助淵地内・10月22日)
 県北の村上市日本海沿岸東北自動車道の建設が進む。
 平成17・18年度の試掘調査で村上市下助淵地内で弥生時代の遺跡が発見された。
 新潟県教育委員会の調査により日本海側最北の高地性環濠集落であることが明らかになった。
 ・村上山元遺跡の概要 
  山元遺跡は、今から約2000年前の弥生時代後期を主体とする遺跡で、東北系の弥生土器を持つ人々が住んでいた。
  ほかにも後葉の東北系・北陸系、後期の北陸系・続縄文土器が確認された。
  小数ながら各地の土器やガラス小玉や青銅器が出土した。
 ・居住域
  尾根東部から環濠と竪穴住居が確認された。
 ・墓域
  尾根西側から墓域が発見され、土器と石器・ガラス小玉・青銅器だ出土した。
 現地で墓域から出でした矢じりとガラス小玉の現物を見た。
・細池寺道上遺跡(新津市:金屋地内・10月31日)
 細池寺道上遺跡は、磐越自動車道建設や圃場整備の実施に伴い昭和60年(1985)に発見された。
 ・遺跡の位置
  細池寺道上遺跡は、阿賀野川能代川に挟まれた両新地区と呼ばれる地域の微高地(自然堤防上)にあり、現標高は8〜9m。
 ・遺構
  平安時代の遺構と古代の遺構。
 ・出土遺物
  ・平安時代の土師器(はじき)や須恵器(すえき)
  ・中世の土師器、珠洲焼(すずやき)、青磁、古瀬戸
  このほかに製鉄品として釜や刀子(とうし)、羽口(はぐち)、鉄滓(てつさい)、砥石などが出土している。
  現場のプレハブの展示室には出土品が飾られていた。
「山元遺跡」と「細池寺道上遺跡」の現地説明会に参加し往時の人々の生活を偲んだ。

これが弥生時代の装飾品のガラス小玉 (イラストを模写)