「観測日食碑」を見に永明寺山に登る

kanazu362009-07-25

7月22日、日本で見られる46年ぶりの皆既日食の観測が
各地で行われ日本中が沸いた。
NHKでは夕方7時30分から特別番組「体感!46年ぶりの
皆既日食」のテレビを放送した。
日本で最初に皆既日食の観測に成功した三条市東大崎の永明寺(ようめいじ)山の山頂
でも部分日食観測会が行われ、右下から次第に欠けていく太陽に多くの市民が歓声を
上げたと新聞に。
雨あがりの7月24日、部分日食観測で賑わった永明寺山に登り「観測日食碑」を見てきた。
・「観測日食碑」(三条市大崎山公園:7月24日)
 ・永明寺山(標高120m)
  永明寺山の麓に曹洞宗「永明寺」が建ち、山門脇に「六地蔵」と「庚申塔」が祀られて
  いる。
  東大崎の集落を過ぎ舗装された山道を登ると永明寺山の山頂に着く。
  公園入口には大きな駐車場があり車が1台止まっていた。
  日食も終わり山は静寂を取り戻した。
  三条市内から来たという一組の親子連れが、網とカゴを持ち広場で昆虫採取をして
  いた。
  頂上広場は「大崎山公園」になっている。
  公園には観測日食碑・永明寺山碑・遊具・展望台・休憩場などがある。
  展望台に登ると表面に弥彦山が、右に角田山・左に国上山が連なり眼下に三条の
  街並みが。
 ・「観測日食碑」
  広場中央に「観測日食碑」が建つ。
  「明治20年(1887)8月19日、新潟県から茨城県にかけて本州の中央を横断する
  皆既日食がありました。
  明治政府は一般の市民に組織的に日食観測をおこなうよう奨励し、その報告を募集
  したりしました。
  また、専門家による観測は、千葉県銚子・栃木県黒磯・福島県白河・そして新潟県の三条
  の永明寺山(新潟県南蒲原郡東大崎村)の4か所でおこなわれました。
  永明寺山以外の3か所では天候が悪く、観測ができませんでしたが、日食の時刻に晴れ
  間がのぞいた永明寺山の観測隊だけが日食観測に成功しました。
  皆既中のコロナの写真3枚をはじめとして、多数の皆既日食の経過写真を撮影する
  ことができました。・・・・」と。
  観測日食碑の裏面には、「明治20年9月 内務省地理局」と書かれている。
・記念碑
 記念碑は、日本で初めての科学的な日食観測であることから、この業績を永久に保存する
 ために、当時の地元県会議員の関谷幸治郎(三条市上野原出身)らが、観測地であるこの
 永明寺山の地に建てた。
日本で見られる46年ぶりの皆既日食の記事から、永明寺山の「観測日食碑」のことを
知り永明寺山に登った。
次回の皆既日食は、26年後の2035年9月2日(北陸、北関東)だという。

永明寺山に登り「観測日食碑」を見る (イラストを模写)