転がっている原石を拾いダイヤに磨くのが監督

kanazu362006-06-24

サッカーワールドカップドイツ大会は、
日本が1分け2敗の成績で予選リーグを敗退した。
イエローカード累積で主将宮本恒靖選手の代役で
ブラジル戦でワールドカップのピッチに立った男がいた。
坪井慶介選手だ。
坪井は、オーストラリア戦でもスターテングメンバーとして
ピッチに立ったが、怪我で途中交代した。
新聞やインターネットで坪井慶介選手のプロフィールを見た。
「スピードのある守備と反則の少ないクリーンなプレーが持ち味」と。
高校時代は無名の3軍の選手だったという。
サッカーの名門三重県四日市中央工業高校時代は、3軍からのスタートだった。
グランドでの練習は1軍が中心。
3軍の練習場は、ゴール裏の狭いスペースだ。
選手が多く、ボールをける順番もなかなか回ってこなかった。
全体練習が終わった後、個人練習でもくもくと技を磨き続け、ついに
レギュラーの座を獲得した。
福岡大学の恩師乾真寛監督は、「日本代表なんてとても無理だと思っていた」
しかし、坪井には「自分は下手だからという」気持ちと、
「うまくなったな」と褒めても「うまい選手はほかにもいる」と謙虚な
姿で技に磨きを懸けていたと。
成果は、2001年のユニバーシアード北京大会優勝、2002年の
Jリーグ新人王という形で実を結んだ。
坪井選手の活躍に乾監督は、「ダイヤの原石はどこにでも転がっている。
それを指導者に教えてくれたのが坪井選手だ」と。
転がっている原石を拾い、それをダイヤに磨くのが監督。
原石は監督が磨くだけではだめだ。
磨かれた選手が、自らダイヤのような美しい光を放つ努力を。
美しい光を放つか放さないかは選手自身の責任だ。
ちびっこすもう大会ダイヤの原石かも (写真を模写)