イナゴ取や落穂拾い

ＪＲ新幹線の新潟駅や長岡駅や越後湯沢駅の
ホームに突然稲穂のはざ木がお目見えした。
はざ木が、秋の新潟県観光キャンペーンの一役にと
報じられている。
近郷の田圃からコンバインの音が聞こえる。
稲刈りが始まったのだ。
農薬の使用も減り、田圃の王様「イナゴ」が、黄金の穂波の中を我が物顔で
跳んでいる。
逃げても逃げても後からコンバインが追いかけてくる。
イナゴとコンバインの鬼ごっこだ。
子どものころはイナゴ取をした。
布袋に竹筒を縛った入れ物を肩からかけて、稲刈りの終わった田圃に入り
イナゴを追いかけた。
取ったイナゴは、１匹１匹袋に入れた。
イナゴは、夕食のおかずに変身する。
足元には、稲穂が落ちている。
落穂も拾った。
拾った落穂は、１升ビンに入れ棒でつく。
昔は、鎌で稲を刈りわらで束ねはざ木に掛け天日干しをした。
こんな光景は、今はもう見られなくなった。
イナゴ取や落穂拾いは、もう死語になったのだろうか。
田圃の王様イナゴ　（イラストを模写）