新潟江南高校のツタと阪神甲子園球場のツタ
新聞にツタの話題が2題出ていた。
新潟江南高校のツタは、秋の彩を通る人の
心を和ませる。
阪神甲子園球場のツタは、多くの人に新緑と
紅葉で季節の移り変わりを楽しませてくれた。
そのツタも球場の全面的なリニューアル工事で、すべてが伐採され近々その姿を消す。
・新潟江南高校のツタ
新潟市の鳥屋野潟近くにある、新潟江南高校の校舎の一角が、ツタの赤・黄・緑に
染まり行きかう人の心を和ませている。
ツタは、20年ほど前、当時の校長の発案で植えられたもの。
新聞の写真に誘われ、ツタに覆われた校舎を見てきた。
ツタは、校舎正面右側の1角を1階から4階まで覆っている。
誰が手入れしたのだろうか、窓枠はメガネのレンズのように四角に刈り取られ、
ガラスに日の光に反射している。
校舎全体が、ツタの覆われるのは何年後か。
何時の日か、ツタが学校のシンボルとなり「ツタに覆われた学びや」となる日が。
・阪神甲子園球場のツタ
ツタは、甲子園球場が完成した1924年12月に植えられた。
2種類が植えられている。
*ブドウ科のツタで「ナツヅタ」新緑と紅葉が美しい。冬は落葉する。
*ウゴキ科のツタで「フユヅタ」日当たりが悪くても良く育つ。冬でも青々と。
株数は約430本で、葉の総面積は、畳8000畳分。
甲子園球場の全面的なリニューアル工事で、すべてのツタが伐採される。
伐採作業は、10月18日から始まった。
ツタの再生作業も同時に進んでいる。
*別の養生地で育てた苗を植樹
球場既存のツタから種子を採取し、奈良県と和歌山県で養生した苗木を植樹する。
*ツタの里帰り
平成12年(2000)に、日本高等学校野球連盟から全国の加盟校4,170校に
甲子園球場のツタの苗木が贈られ、各校で育成中である。
リニューアル工事が完了後に、育成中のツタを甲子園に「里帰り」させ移植する。
リニューアル工事は平成21年(2009)3月に完了する。
ツタはどんな姿で甦り、球場を訪れる人の心を和ましてくれるか。
紅葉した落葉ツタ (写生)