眠った本が図書館を建てせんべいが  電車を走らす

kanazu362007-01-25

ユニークな取り組みが全国の人々の共感を呼ぶ。
眠った本が図書館を建て、せんべいが電車を走らす。
図書館は、福島県矢祭町の「矢祭もったいない図書館」、
せんべいは、千葉県の「銚子電気鉄道」である。
・矢祭もったいない図書館
 平成の大合併が叫ばれる中、「合併しない宣言」で全国にその名を知らしめた
 人口約7千人の小さな町福島県矢祭町。
 昨年7月、眠っている本を活用して本の購入費ゼロで図書館をつくる計画を
 公表した。
 全国各地、北は北海道から南は沖縄まで、計画に賛同する延べ4千人もの人から
 29万冊を超える本の寄贈があった。
 町では、町の柔剣道場を約1億2千万円かけて図書館に改修、約3万6千冊を
 蔵書にした節約図書館「矢祭もったいない図書館」を1月14日開館した。
 善意の人から寄贈された本を「無駄にできない」と約1億9千万円をかけ、図書館の
 隣に27万冊を収蔵できる閉架書庫を建設中だ。
 寄贈本は、町の各集落にある公民館などにも置かれる。
 町長のユニークなアイデアと全国の人々の善意ですばらしい図書館が完成した。
・千葉県の「銚子電気鉄道
 レトロな電車で鉄道ファンを魅了した銚子電気鉄道、利用客の減少で資金繰りが
 苦しく電車の修理代もこと欠く状況に追い込まれた。
 ピンチを救っているのが、鉄道事業の約2倍もの売上げを稼ぐ「ぬれ煎餅」である。
 会社のホームページに「『ぬれ煎餅』を買ってください。電車修理代を稼がなくちゃ
 いけないんです」と昨年11月15日に緊急告知を掲載した。
 せんべいは、1995年に販売を始めたヒット商品。
 地元産の醤油を使ったしっとりした食感が特徴。
 ホームページの反響で、1枚85円のせんべいに全国からネットや電話で注文が殺到。
 一日あたりの生産を9千枚から倍に増やしても生産が間に合わない状況。
 2年に1回の車両点検に伴う修理代が約1千万円。
 せんべいだけの売上げでは修理代の確保は無理と、再建を目指す銚子電気鉄道
 強力な助っ人が登場した。
 助っ人の名は、地元有志の支援団体「銚子電鉄サポーターズ」だ。
 1月14日発足、会員第1号はプロ野球千葉ロッテ小林雅英投手。
 サポーターズ会費は、個人が1口1千円、法人は10口1万円から、集まった会費を
 枕木交換などの改修費用に充てる。
人の善意で寄贈された本で図書館が建ち、熱心な支援者のせんべいお買い上げで
電車が走る。
新年に心温まる話題を新聞で見つけた。
支援します (イラストを模写)