12の春の闘いにも厳しさが

kanazu362007-01-31

「12の春の闘い」などという言葉は昔はなかった。
6・3制の義務教育では、小学校から中学校への
進級に入学試験などはなかった。
1月30日の新聞に、「中高一貫校入試57.3%が合格」
と発表されている。
新潟県中高一貫校6校に受験した小学6年生は833人、うち57.3%に
当たる477人(男子204人・女子273人)が合格した。
三条市の国定勇人市長は、1月11日の定例会見で小学校6年間、中学校3年間の
現行の「6・3制」を見直し、市独自の新たな学校教育枠組みを探す考え方を明かした。
構造改革特区の認定を受けることで市町村独自の小中一貫校教育も可能になったからだ。
東京都品川区では、特区認定を経て、2006年度から全区立58小中学校で9年間を
「4・3・2」に分けた教育カリキュラムを採用。
1年生から9年生が1カ所で学ぶ小中一貫校の設置を進めている。
新潟県義務教育課では、「『6・3制』に代わる制度で実施するかどうかは市町村の
判断。個別に特区の申請が必要だ」と。
新潟県下の中高一貫校の現状を調べた。
・県立中高一貫校は6校(募集定員)
 ・村上中等教育学校(80人) ・柏崎翔洋中等教育学校(80人)
 ・燕中等教育学校(80人) ・津南中等教育学校(80人)
 ・直江津中等教育学校(120人) ・阿賀黎明中等教育学校(80人)
・私立中高一貫校は4校(募集定員)
 ・新潟第一中学校(120人) ・新潟清心中学校(80人)
 ・新潟明訓中学校(80人) ・長岡帝京中学校(平成17年度から募集中止)
 卒業生は、自動的に、新潟第一高校・新潟清心高校・新潟明訓高校に進級できる
新潟県教育委員会では、
・今後も中高一貫校は増える
・県立高校(全日制普通科)の通学区域を「全県一学区」とする最終案を固め、
 現在の中学2年生が受験する2008年春の入学試験から移行する
と。
高校受験生は、今までの通学区域に縛られることなく県下の好きな高校を受験できる。
全県一学区制の導入で、15の春の闘いもますます厳しさを増す。
都会では、既に12の春の闘いは始まっている。
・首都圏では、公立小学校6年生の中学受験者数が5万人を超す時代に突入
・首都圏では、私立中への受験が6人に1人
・関西の京阪神地区では、地区の公立小学校6年生の10人に1人が受験
受験戦争は小学生6年生から始まり、12の春の闘いはますます厳しさを増す。
受験勉強 (イラストを模写)