五節句と桃の節句とお雛様

kanazu362007-02-20

十二単(ひとえ)と着た藤原紀香さん。
束帯を身に着けた陣内智則さん。
二人の結婚式姿が新聞に出ていた。
まるで桃の節句の立ちびなのように。
雛人形のカタログに、「四季を尊ぶ日本では、古来より『五節句』を重んじ、
『桃の節句』には雛人形を、『端午の節句』には五月人形を飾り、子供たちの
無病と息災と成長を願ってきました」と。
五節句とは、江戸時代に幕府が公的な祝日として制定したもの。
中国の教えに習い奇数の重なる日が多い。
・1月7日 人日(にんじつ) 七草の節句
・3月3日 上巳(じょうし) 桃の節句(雛祭り)
・5月5日 端午(たんご) 端午の節句(菖蒲の節句
・7月7日 七夕(しちせき) 笹の節句(星祭)
・9月9日 重陽(ちょうよう) 菊の節句(重九)
五節句の制度は、明治6年廃止された。
徳島県勝浦町では、2月18日から3月21日まで「第19回ビッグひな祭り」が
開催されている。
飾られる人形の数は、本会場で10500体、副会場で1200体合計16200体。
会場は、
・十字ピラミット型のひな壇
・高さ5.6m、段数25段
等16200体の雛人形で会場は埋め尽くされる。
新潟市砂丘館(旧日本銀行新潟支店長役宅)でも、明治期の古町芸妓が愛した
雛人形が飾られている。
二階客間と次の間の二間続きの部屋に
新潟市佐藤家の七段飾りと四段飾りの二組の雛人形
新潟市鈴木家の昭和初期の五段飾りの雛人形
が。
佐藤家は、古町9番町で「庄内屋」という置屋お茶屋)を営んでいた。
佐藤(庄内屋)シンさんは、当時の売れっ子芸妓でお雛様はシンさんが所有していたもの。
現在は11代目のシンさんの子孫にあたる服部泉(東京在住)さんが譲り受け
管理している。
新潟市松波町の花街史研究家の藤村誠さんは「シンは大正天皇の叔父にあたる
柳原前光(さきみつ)や、第四国立銀行頭取だった八木朋直とも縁があったので
非常に珍しいお雛様であるのでは」と。
子孫の泉さんは「現在のお雛様とは違う表情や、調度品に施した漆や細かな細工を
見て欲しい」と。
細かな細工の調度品は見ていても飽きない。
一番下の段に飾られている、牛がひく牛車の中には座布団が敷かれている。
雛人形と別に飾られている踊り子は、右足を少し上げ今にも踊り出しそうな感じが。
久しぶりに心を和ませてくれるお雛様と人形の数々を見た。
6畳間が孫のサッカー練習場である我が家。
お雛様が箱から出て姿を見せるのは何年先のことか。
まもなく桃の節句
立ちびな (イラストを模写)