新潟港に寄港した客船ドゥロス号を見る
客船ドゥロス号は、新潟山ノ下埠頭に6月6日寄港した。
18日まで一般公開され、今日19日10時に出港する。
12日船を見学し船内ツアーに参加した。
船は、進水から93年と現役では世界”最長齢”である。
受付で厳しいチェックを受け乗船した。
タラップを上がると船内ツアー受付所があった。
希望者は、500円の料金を払うと船内を見学できる。
予約制で1回のツアー客は7人、時間は約45分。
15分おきに出発する。
予約した。
1時間30分待ちの11時40分出発。
案内人は、乗船する韓国のボランティアスタッフの女性。
パスポート(船の説明書)が渡された。
エンジン室・操舵室・洗濯室・パン工房・消防所・発電所等を見た。
船には、約50カ国のボランティアスタッフとその家族350人が乗船している。
日本人のボランティアも6人いる。
現在は、2カ月前に生まれた女の子から66歳までの人が生活し平均年齢は24歳。
船は、350人が暮らす動く町である。
船では、人形を海に投げ込み「救助訓練」も行う。
食料は、寄港地現地調達の新鮮野菜と水以外はすべてオランダから調達する。
パン工房で毎日約50斤のパンが焼かれ、約1000食の食事が作られる。
食事時間に船内を案内された。
食堂の前は、左右の階段に多くの人が並び順番を待つ。
船内ツアーが終わりデッキに出た。
潮の香りがする涼しい海風がほほに。
目の前を小樽行きの「らいらっく」が過ぎて行く。
空には新潟空港を飛び立った飛行機が。
船には書庫が2庫あり、約50万冊の書籍が保管されている。
その一部が、甲板に設けられた「洋上書店」で販売されている。
洋上書店をのぞいた。
小説や子ども用の絵本、医学書や百科事典等など沢山の書籍が並ぶ。
残念ながらほとんどが洋書で日本語の本は少ない。
本やCDやビデオテープ等を売る100ショップのコーナーもある。
韓国の案内人は、
「日本の寄港地は今回は2港、韓国は4港」「母国に寄港するのを楽しみにしている」
「乗船して6年目になる、前回の2000年にも新潟に寄港した」と。
船も老朽化しており日本への寄港は、今回が最後になるのではないかといわれる。
客船ドゥロス号は、タイタニック号より二年遅い1914年に貨物船として建造された。
豪華客船タイタニック号は、処女航海で氷山と衝突し沈没。
貨物船(客船)ドゥロス号は、現在も航行している最も古い船としてギネスブックに
認定されている。
貨物船(客船)ドゥロス号は、夢と希望を載せ今日も世界の海を行く。
船が港を出て行く (イラストを模写)