狐と狸の化かし合いと金

kanazu362007-06-30

「まちのシンボルにキツネとタヌキを」という記事を見た。
「狐と狸の化かし合い」という昔話を思い出した。
辞書には、「狐と狸は人をだます。悪賢い者どうしがお互いに
だまし合うことのたとえで曲者同士のこと」と。
越後の昔話(中条地方)にでてくる「狐と狸の化かし合い」の話は、
狐がいつも狸に化かされて勝負に負ける。
佐賀県の民話の「狐と狸の化かし合い」の話は、
狸が化ける番になった。
犬を連れた猟師があらわれた。
狐は、狸が化けたものと思っていたら、本物の猟師だったので、
狐は猟師に捕まえられてしまった。
今世の中は、「狐と狸の化かし合い」ならぬ「人と人とのだまし合い」。
コムスンやNOVAやミートホープのだまし合い事件に庶民が巻き込まれている。
コムスン事件もNOVA事件もミートホープ事件もすべて金が絡む。
金が、人の心を狂わす。
「東京を作った男・後藤新平」をNHKテレビで観た。
すばらしい言葉を残している。
・金を残して死ぬものは下だ。
・仕事を残して死ぬものは中だ。
・人を残して死ぬものは上だ。
金よりも人材育成が大事だと。
化かし合いに登場する狐と狸を逆手に取り、狐と狸をまちの活性化のシンボルに
している町がある。
津川町は、キツネを主役にして「狐の嫁入り」を。
新津市は、タヌキを主役にして「狸の婿取り」を。
津川町がキツネなら新津市はタヌキだと、「たぬきの婿取り音頭」を作り、
「いずれは新津駅前にタヌキの銅像を建てたい」とPRに余念がない。
津川町新津市は、阿賀野川とJR磐越西線でつながっている。
いずれの日か、シンボルの津川のキツネと新津のタヌキの結婚式が見られるかも。
狐と狸の化かし合いならぬ、人が人をだます事件が今日も新聞を賑わす。
大阪市職員が学歴詐称で965人を懲戒処分
・総連本部虚偽登記で3人逮捕
等など。
世の中は「狐と狸の化かし合い」か、それとも「人と人とのだまし合い」か。
すべて金が絡む。
金よりも「狐の嫁入り」や「狸の婿取り」のようなユーモアが、少しほしい・・・。
このうまい話は大丈夫か (イラストを模写)