大相撲で地獄を見た男が前相撲から  再デビュー

kanazu362007-07-15

今日15日、大相撲は中日八日目を迎える。
7戦全勝で新横綱白鵬と関脇琴光喜が、優勝街道を走る。
今日の新所出世披露に注目力士が登場する。 
前相撲から再スタートを切った北の湖部屋の力士吐合だ。
新弟子ゼロの名古屋場所では、怪我や病気などで番付外に
落ちていた5力士が3日目の10日から前相撲を取った。
吐合明文は、2004年の学生横綱である。
2005年に北の湖部屋に入門、幕下格付け出しで2005年に初土俵を踏んだ。
好事魔多し、怪我で泣き番付外に陥落した。
苦しみの中でも挫折せず試練に耐えリハビリに徹し、夏場所の前相撲で
力士生命を懸けた。
新所出世披露される学生横綱吐合は、来場所の番付に序の口「吐合」と
しこ名が載る。
「下から上がっていくのもいい。自分は苦労した方が合っているかも」と。
9月場所、地獄を見た男吐合が、前相撲から関取を目指し再デビューする。
名古屋場所は、新横綱白鵬の誕生で沸いている。
しかい、相撲人気は低迷している。 
新弟子が集まらず、日本人の人気力士が誕生しないからと。
競技人口の減少で、名古屋場所はついに新弟子入門がゼロとなった。
これは、1936年相撲協会が統計を取り始めてから初めてである。
若貴ブーム」で沸いた1992年には、過去最高の160人もの
受験者があった。
これまでの最低は、2000年秋と昨2006年の名古屋場所の1人だった。
人気低迷の原因は、「ファンの高齢化と若者の不人気」と「日本人人気力士の
不在」だと言われる。
・学生横綱とアマチュア横綱
 2001年から2006年まで鳴り物入りで大相撲界にデビューした
 学生横綱とアマチュア横綱名古屋場所の成績を見た。
・2001年79代学生横綱成田旭(中央大・豪風尾車部屋
 幕内東3枚目1勝6敗
・2002年80代学生横綱横山英希(東洋大・高見藤・高見山部屋)
 十両東14枚目借金問題で場所前に引退
・2003年81代学生横綱上林義之(近大・上林・八角部屋
 幕下西17枚目2勝1敗
・2004年82代学生横綱吐合明文(近大・吐合・北の湖部屋
 番付外前相撲で勝ち新所出世披露、来場所序の口から再デビュー
・2005年83代学生横綱下田圭将(日大・下田・追手風部屋
 幕下東15枚目1勝3敗
・2006年84代学生横綱森友樹(日大・森・追手風部屋
 幕下東21枚目2勝2敗
・2006年アマチュア横綱市原孝行(日大・市原・木瀬部屋
 幕下西筆頭2勝2敗
学生横綱とアマチュア横綱の7人が、幕下格付け出しでデビュー
したが、関取に昇進したのは豪風と高見藤の二人だけで、他の力士は
低迷している。
・日本力士期待の星
 元横綱貴乃花親方は、日本力士期待の星として
豊真将錣山部屋) 幕内東6枚目6勝1敗
稀勢の里(鳴門部屋)幕内西6枚目5勝2敗
栃煌山春日野部屋)幕内東7枚目4勝3敗
豪栄道境川部屋十両西5枚目6勝1敗
の4力士を挙げている。
名古屋場所で関脇琴光喜大関昇進が決まれば、先代の佐渡ケ嶽親方
(元横綱琴桜)は、「琴桜」のしこ名を譲ると。
相撲界にもハンカチ王子やハニカミ王子に負けない「白星王子」が
誕生するか。
試練を乗り越え練習 (写真を模写)