「下水道の日」下水処理場を見学

kanazu362007-09-10

今日9月10日は「下水道の日」。
今年で47回目を迎える。
キャッチフレーズは「下水道 水も地球も リフレッシュ」。
県内各地でイベントが開催される。
新潟市では8日の日曜日、ふるまちモール7で「下水道の日」”いきいきフェスティバル”が
開催された。
3コースの施設見学があり「中部下水処理場施設見学コース」に参加した。
古町会場午前10時30分出発、定員30名。
・「下水道の日」のいわれ
 下水道の日は、1961年(昭和36)、著しく遅れているわが国の下水道の全国的な
 普及(当時の普及率6%)を図る必要があることから、このアピールを全国的に展開
 するため、「全国下水道促進デー」として始まった。
 また、9月10日になったのは、下水道の大きな役割の一つである「雨水の排除」を
 念頭に台風シーズンである210日を過ぎた220日(立春から数えて)が適当と
 されたためである。
 2001年(平成13)が21世紀のスタートにあたることなどから、より親しみの
 ある名称として「下水道の日」に変更された。
・中部下水処理場
 中部下水処理場新潟市の下水道区域、約21638ヘクタールの21%にあたる
 4591ヘクタールの区域から汚れた水をあつめきれいにする施設で、昭和55年
 から運転を開始した。
 1日18万㎥の汚水をきれいにする。
・下水道のしくみ
 ・下水道等の下水処理場への流入
  家庭・学校・工場などで使われた水は下水道管(汚水)を通じ、雨水は下水道管
  (雨水)を通じ下水処理場流入する。
 ・最初沈殿池
  ポンプでくみ上げられた汚水を3時間くらいかけてゆっくり流す。
  上ずみ水は、ばっき槽に送り、池に沈んだ泥は、汚泥処理施設に送る。
 ・ばっき槽
  最初沈殿池から流れてきた上ずみ水に微生物のたくさん入った汚泥(活性汚泥)
  をくわえ、6時間くらい空気をふきこんでかきまぜる。
  汚水のなかの汚れは好気性微生物の働きで分解して、沈みやすいかたまりになる。
 ・最終沈殿池
  ばっき槽から送られた水を3時間くらいかけゆっくりと流す。
  上ずみ水は消毒設備に送る。
  池の沈んだ、微生物をたくさん含んだ活性汚泥は、ばっき槽と汚泥処理施設に送る。
 ・消毒設備
  最終沈殿池から送られた上ずみ水は、消毒(殺菌)したあと信濃川へ流す。
 ・活性汚泥の微生物
  活性汚泥微生物展示室では、顕微鏡で汚れた水をきれいにしてくれる小さな生き物
  を見た。
  小さな生き物が、汚れた水の中で元気に泳いで細菌を捕まえ食べる。
  ・オペルクラリア・ラッパムシ・ボルティセラ・コープロテスなど600種もいる。
  主なものは60種。
  顕微鏡とテレビ画面は連動しており、小さな生き物はテレビ画面でも見れる。
 ・汚泥処理施設 
  汚泥処理施設では、汚泥を肥料・レンガやタイルの原料・砂利の代わりやセメントの
  原料などに、ガスはガスタンクにためて燃料として利用する。
前回は信濃川浄水場を見学、今回は中部下水処理場を見学した。
浄水場下水処理場の両方を見学したことで役割の違いが理解できた。
説明した係りの方が、「下水処理場からのお願いです。節水にご協力下さい。
節水することで下水処理場に流れ込む水の量が減り費用を大幅に減らすことができます」
と。
主催者の新潟市は、見学者全員に信濃川浄水場信濃川の水で作る“新潟のおいしい
水道水「柳都物語」(ボトルドウォーター)“をプレゼントした。
柳都物語の含有ミネラル(100mlあたり)は、
・カルシウム 1.04mg ・マグネシウム 0.26mg
・ナトリウム 1.2mg 
飲料水ブーム、新潟市信濃川の水で作る飲料水を販売していたとは・・・

汚れた水の細菌を食べる微生物だ(イラストを模写)