画文集から甦る懐かしい思い出の地

kanazu362007-10-04

良寛と会う景・良寛と歩く”中村浩・油彩画展が、
新潟大和デパート(新潟市)で10月2日まで開催された。
良寛さんと聞くと心が和み、心が癒され親しみが湧く。
10月1日画展を観た。
会場入り口右側の壁に「米山」と「北の集落」の絵が飾られている。
会場に入った。
国上山・雪の街道・五合庵・良寛堂・出雲崎弥彦山・米山・・・
懐かしい風景と地名の絵が並ぶ。
テーブルの上に中村浩画伯の画文集「良寛と会う景・良寛と歩く(考古堂刊)」が
置かれている。
本を開いた。
懐かしい風景と地名の絵が。
画文集に自画像が描かれプロフイルが載っている。
中村浩・昭和15年11月21日生れ、千葉県市川市出身・・・
和34年高校卒業、初任給で油絵具を購入し油絵を描き始める。
美術団体朔日会同人の洋画家故大塚武氏に師事。
32歳美術団体東光展に入選、以後30余年出品を続ける・・・
メモしていると「今日はありがとうございます。中村です」と。
本人だった。
係員がお茶を持ってきた。
二人でしばし雑談した。
画文集を購入、本にサインをお願いした。
筆で「2007.10.1 はざ木の絵 中村」と。
「はざ木の絵は、私のトレードマークです」。
すばらしい画文集になった。
展示されている絵と画文集を一枚一枚観た。 
36年間勤務した懐かしい地名と風景が絵の中に。
絵に添えられている文章が、懐かしさを醸し出す。
糸魚川夜雨・木浦・名立・雪中鉢崎・上輪の集落・観音岬・米山夕照・北国街道大崎・
石地・郷本・五合庵・蛇崩れの岡(尼瀬)・出雲崎良寛堂・北国街道寺泊への道・
北国街道山田・西川・雪の野積・国上山・寺泊の海・岩室夏井のはざ木・桃花(白根)
弥彦山(越後一の宮)・はざ木(越後の田圃にははざ木が林立していた)・蒲原吹雪く・
蒲原夕照・雪の街道・夕暮れの岡・国上山は雪・越後駒ケ岳・守門岳・粟ケ岳・
日本海夕照・雪の当新田・間瀬集落・杜・出雲崎井の鼻・米山(深田久弥氏の“日本百
名山”にないのが不思議だ)・耐える(風に耐え 雪に耐え 雨に耐え 生きることに
耐えること)・島崎からの国上山・雪の塩之入峠・雪の福島・北の集落・北の海村
ページをめくる度に思い出の地が甦り、文章が心響く。
あとがきの中で中村画伯は、42歳のとき、偶々入館した萱場町の美術館で故横山操画伯
の「塔」に感動したことがきっかけであった。
横山操画伯の人生と私の人生が重なり合うところもあって心酔し、画伯のふるさと越後
吉田・西川のほとりに横山操画伯宅を訪ねた・・・
人の人生は、何がきっかけで転機が訪れるかわからない。
中村画伯は横山操画伯の「塔」を観たことに感動。
退職後の私も、「パソコンで絵を描く」と「誰でも超簡単にできる“ブログ”」の2冊の
本がきっかけとなって「ブログ絵日記」を描く書く。
街を歩き・絵を描き・文章を書く。
絵日記ブログも昨年の1月11日から始めたからもう630日を超えた。
オリジナル画文集もできた。
画文集から甦る懐かしい思い出の地に浸る。

絵を観る (イラストを模写)