むかしのくらし展「食を支えた道具たち」に懐かしさが

kanazu362007-12-13

上越市吉川区で「NPO昭和の記録」の
メンバーが、高齢者から今は使われなくなった
道具にまつわる思いでの聞き取りを行なったと
新聞に。
新潟市のみなとぴあ新潟歴史博物館で、
「食の風景・食を支えた道具たち展」を開催している。
12月7日見た。
今では見られなくなった、懐かしいむかしの食の風景と食を支えた道具約200点
以上が広い会場に並ぶ。
・食の風景
 ・村の食事の様子
 囲炉裏に自在鉤(かぎ)下がり、鉄瓶や鍋がかかっている。
 昭和のはじめは、台所の板敷きのところや囲炉裏のまわりで食事をした。
 主食はかて飯か雑炊。
 かて飯は、米にくず米や大根や大根菜をまぜて炊いたもの。
 主婦の脇にご飯と魚を、真中に味噌汁と漬物を置いて箱膳を使って食べた。
・町の食事の様子に
 昭和30年代の多くの勤め人の家では、ちゃぶ台をかこんで食事をした。
 戦前は雑炊が多かったが戦後はご飯を食べた。
 ご飯や汁は一人ひとりがよそった。
と書かれている。
食の風景、村の食事の経験は子どものころ母の里で、町の食事の経験は毎日家で。
食を支えた道具たちは、コーナーごとに分けられ展示されている。
・食を支えた道具たち
 ・食事をする
 ・ちゃぶ台・イロリブチ・ゴトク・ヒバチ・ハイナラシ・オヒツ・鍋敷き・鍋蓋
  ・椀箱・重棚
  等など
 ・調理をする
  ・水を使う
  ・手押しポンプ・共同栓の鍵・手桶・柄杓・水がめ・流し
  等など
 ・火を使う
  ・かまど・火消し壷・十能・火箸・火吹き竹・炭入れ・炭ばさみ・付け木・七輪
  ・砂かまど・火打ち鉄
  等など
 ・煎る
  ・ごま煎り・豆煎り網・カルメ焼き器
  等など
 ・煮る炒める
  ・餅目皿・餅箸・親孝行(固い沢庵をたたいて食べやすいようにする道具)・のし棒
  ・のし板
 ・蒸す
  ・蒸し器・蒸篭・ふかし桶
 ・漬ける
  ・つけ物がめ・梅干用竹皿
 ・その他
  ・買い物籠・米びつ・重箱・升・棹(さお)秤・台秤・臼・味噌小出し桶・ボテ
  ・おろしかね・鰹節削り
  等など
名前も忘れかけていた懐かしい道具たちが目の前に。
道具たちを見ていると道具ひとつひとつに懐かしい記憶が甦る。
上越市高田のわが家は、桶屋として江戸・明治・大正・昭和・平成と14代に渡り
受け継がれてきた。
父と母が守り続けた懐かしい仕事道具と生活道具などが沢山あった。
・囲炉裏・かまど・ゴトク・自在鉤・十能・火消し壷・炭入れ・火吹き竹・羽釜・オヒツ・臼
・茶箪笥・お膳・ちゃぶ台・流し
等など。
平成15年12月15日、建物と仕事道具と生活道具などすべてを上越市に寄贈した。
今は、上越市が所有管理し町屋・職人の仕事場と暮らし「旧金津憲太郎桶店」として
一般展示公開している。
上越市発行の「高田まちなみ歴史散策」には、
職人の仕事場と暮らし「旧金津憲太郎桶店」、江戸時代後期の町屋。
桶職人の仕事場や土間のかまどなど、懐かしい暮らしの様子が見られますと。
今では見られなくなった懐かしい食を支えた道具の数々に、終戦直後の「あの頃・あの時」
が甦る。

昔の道具をメモする (イラストを模写)