不要な枝・間伐材・流木などが宝木に

kanazu362007-12-20

新潟中越沖地震で枝が折れるなどの
被害に遭った、柏崎市新道の鵜川神社の大ケヤキ
ケヤキは同神社のご神木で国指定天然記念物である。
樹齢約千年、高さ約20m、根回り約14m。
今年も地域住民が、大ケヤキにしめ縄を奉納した。
不要な梨枝や間伐材や流木などが宝木になると新聞に。
・不要な梨枝台湾で活躍(12月15日新潟日報
 ナシ棚からはみでた枝の先端部が宝木に変身、台湾で実をつけるための「穂木」として
 重宝がられている。
 17日、JA新潟みらい亀田郷みなみ営農センターを訪れ、台湾に輸出される新潟県産ナシ
 「新興」の枝の出荷作業場をみた。
 あいにく作業は休みであったが、営農センターの皆川貴行(36)さんは、親切に作業場に
 案内してくれた。
 ・冷蔵庫に箱詰めされた穂木が保管されている。
  冷蔵庫の中は穂木の生育を抑えるため二度、これ以上温度を下げると木がしみて穂木
  が駄目になってしまう。
 ・箱詰めされた穂木は、新潟空港で検疫を受け台湾へ空輸する。
 ・台湾は寒暖の差が少ない地域がほとんどでナシの実がつきにくく日本から花芽のついた
  穂木を輸入して枝の接ぎ木用に活用する。
  日本では穂木の枝の長さを30―40センチに切るが、現地台湾では3―4センチの
  長さに切られ接ぎ木される。 
 ・一度接ぎ木しても、暖かい気候のため翌年は花芽がつかず、毎年新しい穂木が
  必要になる。
 ・穂木の枝切り作業は、11月中旬から1月初旬までで、今年は1月6日が最終日。
  箱には、生産地:亀田・内容品:梨接穂・正味重量10kg・株:日台農業振興会
 JA全農にいがたによると、ナシ穂木の台湾輸出は、新潟県では1997年からで現在は
 新潟市三条市聖籠町などのナシ産地が出荷している。
 輸出する枝は、和ナシの「新興」「豊水」などで昨シーズンは約40トンが台湾に送られ、
 輸出額は約1億円。
間伐材チップが燃料や舗装材や肥料に
 森林の育成のため伐採される間伐材が、機械で粉砕され「木質ペレット」として燃料や
 木質チップとして林に散布され肥料に・・・
 10−15ミリの形状の木質チップに特殊なウレタン樹脂を混ぜて樹脂系木質舗装が
 遊歩道に・・・
 9月22日、「にいがた海の森の集い」で新潟市新栄町の松林の枝きり作業に参加した。
 作業員が間伐材をその場で機械で粉砕、粉砕された木質チップを松林に散布した。
 新潟市佐潟に樹脂系木質舗装遊歩道があり歩いた。
 樹脂系木質舗装道は、コンクリートアスファルトと違った感触が・・・
・流木が木質ペレット
 会津若松市のアグリパワーでは、阿賀町(旧三川村)の東北電力揚川ダムの流木などを
 利用しキノコ菌床や木質ペレットや堆肥に加工する。
 流木の広葉樹オガコはキノコ菌床に、針葉樹は木質ペレットに草葉は堆肥に加工。
 木質ペレットは、旧巻町福井の旧家の囲炉裏で燃料として使われているのを見た。
・河川敷の雑木が燃料に(12月8日新潟日報
 上越市の関川河川敷では、河川敷に生えるヤナギなどの雑木を伐採、希望者に無償で
 提供している。
 雑木は、ストーブの燃料として有効利用される。
・牛乳パックで植栽苗作り(12月13日新潟日報
 上越市岩木の上越地域水道用水供給企業団では、水源の森を育てるため牛乳パックを
 利用して来年用の植栽苗作りを進めている。
 牛乳パックは育苗鉢に変身、鉢の中にいろいろな種類の木の種を混ぜる。
 植栽法は、「生態混播(こんば)植法」と呼ばれ、生態系に配慮した手法。
 種子は、ケヤキ・マンサクなど25種類。
 他地域の樹木を植栽すると、交雑した子孫ができてしまい、生態系の破壊につながる
 恐れがあるため種子は秋から植栽地周辺で集める。
 牛乳パックの育苗鉢で生育した苗木は、来年旧柿崎町の柿崎川ダムの上流に
 植樹される。
不要な枝や間伐材や流木などが人の力で宝木に大変身・・・

ナシ枝穂木の選定 (写真を模写)