山の幸・里の幸・海の幸

kanazu362008-02-02

子どものころ「海彦山彦」の昔話を
聞いた記憶がある。
海彦と山彦の兄弟が道具を交換した。
山彦が海で兄の大事な釣り針をなくし途方にくれていると・・・。
確か弥彦のロープウエーの名前も「うみひこ」「やまひこ」と記憶しているが。
・15年前川崎市の中学生が風船につけて飛ばした手紙が海からカレイが、15年ぶりに
 届けた
・29年前に鳥取市の中学生が、山口県下関沖から流したガラス瓶が29年の歳月を経て
 青森県東通村の海岸で発見
と、おとぎ話のような話題が新聞に。
雪国新潟から山の幸・里の幸・海の幸の話題が新聞を賑わす。
・山の幸
 ・イノシシ5頭捕獲
  柏崎市の米山山中系の中腹で新潟県猟友会柏崎支部のメンバー3人が1日でイノシシ
  5頭を仕留めた。
  足の短いイノシシは雪深い土地では生活できないといわれるが、暖冬の影響か
  最近では里近くにも姿を見せる。
  猟友会のメンバーも「一度に5頭とは珍しい」と。
 ・冬のキノコ採り
  上越市中郷では、山をよく知る地元の人たちが雪の林中を歩きこの上に幾重にも
  重なった大きなヒラタケ採りをする。
  ヒラタケは立ち枯れしたコナラの樹上6ー7mのところに。
  竹竿にカマをくくりつけ木からヒラタケをそぎ落とす。
・里の幸
 ・温室栽培ジャンボシイタケの収穫
  新聞の記事に誘われ栽培ハウスを1月19日訪ねた。
  ハウスの中でジャンボシイタケ「やひこ太郎」が生育している。
  大きなものは、かさの直径が13センチ・厚さが6センチにもなるという。
  肉厚で歯ごたえが良く、鉄板焼きにしたものは「陸(オカ)アワビ」と呼ばれる逸品とか。
 ・温室栽培のいちご(越後姫)狩り
  新潟市鷲ノ木新田で温室栽培のイチゴ狩りが始まったと新聞に。
  1月26日いちご園を訪れた。
  暖冬の影響で越後姫の成育が1週間から10日ほど遅れ、書き入れ時の年末年始は
  開店休業状態だった。
  いちご園は、10年ほど前からハウス内で水耕栽培で育てているため雪国の冬でも
  いちご狩りができる。
 ・阿賀野川河口のヤツメウナギ
  新潟市松浜の阿賀野川河口付近でヤツメウナギ漁が最盛期を迎えている。
  暖冬の影響で水温が下がらず海からの遡上数が減り2年連続の不漁で漁師たちは
  「もう幻の魚みたいなもんだ」と。
・海の幸
 ・ミズダコの水揚げ
  冬の風物詩新川漁港のミズダコゆでを1月23日見た。
  五十嵐浜沖で獲れたミズダコを大釜でゆで軒先に吊るす。
  冬の人気商品でゆで上がったあとから飛ぶように売れまたたく間に「売り切れ」の
  下げ札が掲げられる。
 ・岩ノリ採りと岩ノリ干し
  上越市有間川で海岸の岩場につく岩ノリ採りが始まった。
  岩ノリは厳寒のころ、波しぶきが当たる岩場に育つ。
  岩ノリはそのままみそ汁の具にもなるが、岩ノリをすのこに張って天日で干し
  板ノリにするといっそう香が増す。
  岩ノリを干して板ノリにするすのこのことを「ノリごも」という。
  ノリごもは近くの上越市茶屋ケ原の民家で作られている。
  岩ノリの収穫量が年々減少しノリごもを作る人も少なくなっている。
 ・寒ブリ漁に明暗 
  暖冬の影響か今年は「佐渡(新潟)の寒ブリ」や「氷見(富山)の寒ブリ」が不漁
  だといわれる。
  逆に京都府沖の日本海では寒ブリは豊漁で1月4日から20日までの漁獲量は、
  83万トンでこれまで最も多かった1981年1月の80万トンを上回った。
  寒ブリ漁に京都の明と新潟・富山の暗が。
2月3日が節分、4日が立春、季節は冬から春へと。
今日も山の幸・里の幸・海の幸の便りが届く。

岩ノリ干し (写真を模写)