梅の花と節分飾りと種月寺
今日3日は節分。
新潟県の節分といえば本成寺(三条市)の
鬼踊りが有名だ。
本成寺は、鎌倉時代後期の永仁5年(1297)、
日蓮の直弟・日朗を初祖とし、日印によって創建された。
今年の「恵方(歳徳神)」の方向は南南東。
節分の風物詩、幸運を呼び込む巻き寿司を切らずに恵方に向かって食べると幸運が訪れる
といわれる。
新潟蒲原神社の梅が咲いたと新聞に。
新潟市の最高気温が6.7度と暖かかった1月30日、蒲原神社と岩室公民館と種月寺を
訪れ梅の花と節分飾りと本堂の修復工事を見た。
・新潟蒲原神社の梅
蒲原神社の境内には約130本の梅の木がある。
本殿脇の梅の木に白梅・紅梅の花が咲き始めた。
梅の花が参拝者を出迎える。
・岩室公民館(旧岩室村)の節分飾り
岩室公民館玄関ホールに節分飾りが飾られている。
飾りの脇に「節分の由来」「節分の鬼の昔話」の書かれたチラシが置かれている。
節分飾りは、畳6枚を敷き、障子戸に緑と赤の鬼の面を付け、豆を盛った升が
3個重ねられ、升の上のヒイラギの木には干したイワシを刺されている。
イワシの頭をヒイラギの小枝に刺して戸口に飾る風習は、近世以降に
行なわれるようになったもので、これは魔除けのため。
黄色い花が咲く蝋梅(ろうばい)の鉢植えが、一足早い春の漂いを感じさせる。
・種月寺(旧岩室村石瀬)
旧岩室村石瀬にある種月寺は国指定の重要文化財で、曹洞宗越後四大道場(旧村松の
慈光寺・旧岩室の種月寺・村上市の耕雲寺・旧塩沢町の雲洞庵)の一寺。
種月寺は、道元の法流にあたる南英謙宗が、文安3年(1446)越後の守護上杉房朝の
援助によって建立した。
現在の本堂は、元禄12年(1699)の改築でおよそ290年前の建物、山門は、
安政4年(1857)の建築である。
末寺も多く、西蒲原・佐渡・三島・三条・柏崎・山形県・福島県にまでおよんでいる。
看板には「国・新潟県・新潟市補助事業」「工事名:重要文化財種月寺本堂保存修理」
「工事期間:平成19年2月14日から平成20年8月31日」「施工:田中組」と
書かれている。
本堂の修復工事は新潟市の田中組が、昨年の春から行い今年の8月末の完成予定
である。
住職の寒河江真爾(69)さんと工事担当者の許可を得て修復工事中の本堂を見学した。
本堂の床下にもぐり大工が土台の修繕作業をしていた。
工事担当者が「本堂の屋根の工事現場も見ますか」と。
見ることにした。
屋根は、シートで覆われ下からは中の様子は分からない。
ヘルメットをかぶり細い足場の階段を上り屋根に出た。
かやぶきの屋根は、カヤがはぎ取られ屋根の骨格だけが三角錐のようになって目の前に
そびえる。
骨組みの修復工事が終ればカヤをふき、8月にはお色直しを済ませた立派な300年前の
かやぶき屋根の本堂が再び姿を見せる。
今夜は節分「福は内!」「鬼は外!」の声が聞かれるだろうか。
明日はもう立春。
豆まき (イラストを模写)