雪さらしと水行

kanazu362008-02-24

昨23日、東京では昨年より6日遅れて「春一番」が
吹いたと気象庁が発表した。
各地で風の被害も出た。
新潟県下も強風が吹き、新潟市佐渡市では停電被害も出た。
今冬はこれまで冬将軍来襲という言葉を聞かない。
小雪かと思われたが、新潟県内も23日から冬型の気圧配置となり山沿いを中心に大雪
とる見込みで24日夕方までに上中越で最大1メートル、下越で60センチの降雪が
予想される。
18日午後10時までの積雪は、魚沼市入広瀬で262センチ・十日町市で219センチ・
上越市安塚で173センチ・関川村下関で104センチ・上越市高田で77センチを記録し、
それぞれ今冬最深となった。
津南町では304センチとなり、17日の309センチに次いで今冬二番目の積雪。
寒風の中、雪さらしや水行の話題が新聞に。
・110数メートルの巨大つらら(糸魚川市駒ケ岳)
 1月下旬ころから駒ケ岳(1498m)の中腹に今年も巨大つららが出現した。
 沢から落ちる水が凍ってできるもので現在は約110数メートル。
 地元住民の話では、解けたり凍ったりをりを繰り返し120メートル位に成長するという。
・雪さらしと寒風
 ・唐辛子の雪さらし(妙高市大貝)
  白い雪原を赤色に染める冬の風物詩、妙高市大貝の唐辛子の雪さらしが大寒
  1月21日に行なわれた。
  雪にさらされた唐辛子は、香辛料「かんずり」の原料となる。
  かんずりは、上杉謙信の時代から伝わる同市の伝統の調味料。
 ・納屋で春待つ「かきもち」のすだれ(上越市安塚二本木)
  立春を迎えた2月4日、上越市安塚二本木の春谷(かすや)兼治(69)さんの
  「かきもち」干しが終盤を迎えている。
  餅をつき・餅を切り・3個ずつ組み合わせて長さ70センチにワラで編み上げる。
  昨年11月から始まったかきもち干し、餅は納屋に干される。
  干したかきもちは約3トンで枚数にして約2万枚、干しあがるのは5月の田植え前。
 ・コウゾの雪ざらし長岡市小国町小栗山)
  和紙の里で知られる長岡市小国町小栗山で和紙の原料であるコウゾウの「雪ざらし」が
  続いている。
  コウゾウの木から包丁などで長さ90センチくらいにはぎ取ったコウゾウの皮を雪の上に
  並べさらす。
  直射日光に当てることで、殺菌・漂白の効果があるという。
  約30キロのコウゾウの皮から、縦約60センチ・横約1メートルの紙400枚分が
  できる。
 ・岩ノリ干し(上越市有間川)
  上越市有間川で海岸の岩場につく岩ノリ採りが1月に入り最盛期を迎えている。
  岩ノリは厳寒のころ、波しぶきが当たる岩場に育つ。
  岩ノリはそのままみそ汁の具にもなるが、晴れた日は、冷凍保存していた岩ノリを洗い、
  すのこに張って天日で干す。
  板ノリにするといっそう香が増す。
 ・ゲンギョの天日干し(糸魚川市能生)
  冬の風物詩「ゲンギョの天日干し」が2月に入り、糸魚川市能生の海岸地域で最盛期を
  迎えている。 
  ゲンギョは体長20センチほどの深海魚で、甘エビ漁の底引き網に入る。
  水揚げされたゲンギョは、くしに並べて刺し、天井からつり下げる。 
  天日干しは11月中旬に始まり、春先まで続く。
  「網焼き」が最高で酒の肴に・・・。
・水行
 ・白玉の滝の寒行(旧新津市金津)
  新津市金津に白玉の滝がある。
  落差15mの白玉の滝「雄滝」で1月10日、滝に打たれて心身を鍛える寒行が
  行なわれた。
  寒行に臨んだのは、阿賀野市の自己啓発グループと一般の体験希望者など13人。
 ・寒中修行(新潟市高山)
  僧侶が身を清めるため、寒中に水を浴びる水行が2月18日、新潟市高山の蓮久寺で
  行なわれた。
  日蓮宗の荒行の一つで、僧8人が下帯姿となり、勢いよく頭から水をかぶっていた。
  蓮久寺で水行が行なわれるのは先代の住職が行なって以来およそ40年ぶり。
  蓮久寺には西蒲原を湛水被害から守るため、江戸時代に新川を掘削した人々の功績を
  たたえる新川開発創業者供養塔が建っている。
 ・奇祭「雪中花水祝」(魚沼市堀之内)
  2月11日、魚沼市堀ノ内の八幡宮で、新婚の花婿に花水(はなみず)と呼ばれる
  冷水を浴びせ、子孫繁栄を祈る奇祭「雪中花水祝(いわい)」が行なわれ大勢の人で
  賑わった。
 ・裸押合大祭(長岡市栃堀)
  2月9日、長岡市栃堀の巣守神社で、福札を求めて裸の男たちが激しくも見合う
  「裸押合大祭」が行なわれ大勢の人で賑わった。
  裸押し合いは、1570年代、上杉謙信が信仰した毘沙門天を同神社にまつり、
  戦勝や五穀豊穣を祈願したのが始まりと伝えられている。
立春も雨水も過ぎ春一番も吹いた。
各地から梅や桜の便りが聞かれるこのごろ。

水行 (写真を模写)