カラスとビワの実

kanazu362008-07-19

新聞でカラスは“黄色”が苦手かという記事を呼んだ記憶がある。
インターネットで調べた。
2006年3月10日付けの 読売新聞の記事を見つけた。
都会ではカラスが増えて、カラスによる生活被害が年々深刻に
なっています。
鳴き声による騒音やフン害に加えて、人を攻撃することもあるそうですが、
最も切実なのが生ゴミを食い散らかし、散乱させることです。
自治体によっては、カラスが活動をはじめる前の暗いうちにゴミを回収したり、
防護ネットでゴミ袋を覆ってしまうなどの方法も試みられていますが、最近になって、
黄色の半透明のゴミ袋を使うとカラスが素通りしてしまうことがわかってきました。
ただ、黄色ならいいというのではなく、カラスが使う光の波長を吸収する物質を
混ぜるのがポイントですが、この物質がどのようなものであるかは公表されていません。
なぜカラスは“黄色”が苦手なのでしょう。
宇都宮大学農学部の杉田昭栄教授の研究によると、カラスは嗅覚ではなく、視覚で餌を
探すのだそうです。
また、目に入った情報を脳に送る網膜の細胞の数は人間の3倍以上もあって、この細胞の
一部が特定の色に反応することもわかってきました。
つまり、カラスの目の細胞にはフィルターの働きをする特殊な組織があり、このフィルターを
通すと、人間の目には半透明の黄色も真黄色に見えて、中身が見えなくなるのです。
東京都杉並区では、杉田教授がメーカーと共同開発した黄色の半透明のゴミ袋を
導入しはじめて効果があがっているそうです。
大分県臼杵市では今年の3月から全国で初めて、黄色いポリエチレン製ゴミ袋で家庭用の
燃えるゴミの収集に踏み切るなど、黄色のゴミ袋に注目が集まりつつありますと。
新潟市も6月1日からごみの有料化が始まった。
偶然か、ゴミ袋の色はカラスの苦手な「黄色」。
最近ごみステーションでカラスの姿をあまり見なくなった。
・カラス   
 日本でカラスといえば、ハシブトガラスハシボソガラスの2種をさす。
 黒い姿から、「カラスが鳴くと人が死ぬ」「カラスが集まる場所では死人が出る」などと
 言われ、不吉であると信じる人が多い。
 古来日本では、カラスは吉兆を示す鳥であった。
 神武天皇の東征の際には、3本足のカラス「八咫烏(やたがらす)」が松明を掲げ
 導いたという神話がある。
 日本サッカー協会のシンボルマークはこの八咫烏である。
・ビワの実   
 中国、日本原産、秋に花が咲き 翌年5月から6月頃、実がなる。
 すごく甘く美味しいけどタネがでかい。
 葉の形が楽器の琵琶(びわ)に似ているところから名づけられたが、字は「枇杷」と書く。
 「桃栗3年、柿8年」ということわざがあるが「ビワは9年」もかかると。
 わが家では、種からビワの芽を出るか2度実検した。
 1度目は娘が小学生のとき、2度目が中学生のとき。
 2度とも芽だ出たが1度目のものは数年で枯れた。
 今の木は2度目のときものだ。
 実が生るまで9年のかかると知らず、店で買ったビワの実の種では実が生らないものと
 あきらめていた。
 それが数年前突然実が生った。
 それから毎年10から20個の小さい実が生る。
 今年も7月3日庭のビワの木に10個くらい実の生っているのを見つけた。
・ビワ騒動
 ビワ騒動はここ数年続く。
 2006年7月は20個くらいあった実が半分に減った。
 2007年7月は鳥に実をつつかれ穴が開いた。
 2008年7月8日10個くらいあった実が全部なくなった。
 偶然部屋の窓からカラスがビワに木の中でホバーリングしているのを見つけた。
 ホバーリングが終わるとテレビアンテナのところに飛んで行く。
 アンテナの上にはカラスがもう1羽いる。
 アンテナの上で2羽が喧嘩しているようだ。
 もう1羽のカラスが別の屋根に止まって様子を見ている。
 数分するとまた1羽がビワの木の中でホバーリングする。
 同じ動作を何回繰り返しただろうか。
 屋根のカラスが飛び去った。
 追いかけるように2羽のカラスも飛び去った。
 帰宅した妻が「あれ、ビワの実がない」と。
 カラスがビワに木の中でホバーリングしていたのは、実をとりアンテナの上いた子ガラスに
 ビワの実を食べさせていたのでは・・・
 ビワの木の下を見た。
 ビワの実は落ちていないが、葉っぱと小枝だが落ちていた。
カラスは“黄色”が苦手といわれている。 
ビワの実も黄色だ。
しかし、ビワの実は被害にあった。
黄色のごみ袋とビワの実では違いが分かるのだろう。
ビワ騒動以来カラスは姿を見せない。
また1年の辛抱だ。

ビワの実がない (イラストを模写)