涼を求めて

kanazu362008-07-18

高気圧に覆われた昨7月17日の新潟県内は各地とも30を超す
真夏日となった。
新潟市秋葉区で34.9度、魚沼市小出で34.5度を記録した。
新潟県水産海洋研究所の調査によれば、日本海新潟県
沿岸域の水深100mの海水温が過去30年で0.68度上昇したと公表した。
昔は、今のようにクーラーも扇風機も冷蔵庫もなかつた。
昔の人は、暑い夏を涼しく過ごすため生活の知恵と工夫からいろいろな方法で涼を求め
風流に生きていた。
打ち水   
 庭や道路など屋外に水をまくことで一時的に温度が下がり涼しい風が運ばれてくる。
 生活の知恵、昔からの日本の風習である。
・風鈴
 風鈴と短冊が揺れ、涼しげな音色が風とともに流れてくる。
 風鈴の音が、目と耳から涼を感じさせる。
・水琴くつ
 水琴くつは、地中に埋められたかめに落ちた水滴が反響し琴の音のように響くのを
 楽しむもの。
 水滴が地中に埋められたかめに落ち琴の音のように響きにしばし暑さを忘れる。
・すだれ
 すだれは、夏になると軒先や窓の外側に掛けて、日差しをさえぎるために使われる。
 昔は軒先にすだれを掛けることで窓とすだれの間に空気の層を作り、室内に入る空気の
 温度を下げる役割もしていた。
・うちわ  
 クーラーも扇風機のなかった昔は、うちわは日本の風物詩を伝えるおしゃれの小道具で、
 手で「あおいで」その柔らかな風で涼しさをつくる生活の用具として珍重された。
 商店では名入りのうちわを作りお得意さんに配っていた。
 昔ながらの竹製のうちわが懐かしい。
・あさがお   
 昔から窓の下にあさがおを植えつるを屋根までのばし日よけとして直射日光を防ぎ、
 花と緑色の葉が涼しさを醸し出していた。
 日本一暑い街といわれる秩父市では、ゴーヤを植え緑のカーテンを作り暑さ対策に
 取り組んでいる。
・浴衣  
 夏の装いである浴衣。
 着る人にも見る人にも涼しさが漂う。
 7月10日のNHKトレンドウオッチで「ゆかた美人になろう」と浴衣の着方、歩き方と
 うなじの広さ(こぶし一つ)など「日本の女性らしさ」をアピールする方法を紹介していた。
・かき氷とすいか  
 涼しさの最後は、かき氷とすいか。
 見るだけで涼しさが・・・
・番外:白玉の滝滝開き(新津市金津)
 7月10日、新津市金津の白玉の滝の滝開きが行われた。
 滝開きには、3歳から86歳までの男女24人が、高さ15mから落ちる滝の水に
 打たれた。
 滝音と白い法衣が涼しさを呼ぶ。
昔の人は、クーラーや扇風機や冷蔵庫がなくとも生活の知恵と工夫で暑い夏を涼しく過ごす
風流な生き方を知っていた。
さあ、浴衣を着てうちわを持って夕涼みに出かけよう。

打ち水 (イラストを模写)