古民家と古き建物

kanazu362008-09-27

今日27日の新聞に、故郷上越市高田の料亭「宇喜世」の
本館などを建造物分野の国登録有形文化財に答申したと。
文化庁は9月26日、佐渡金銀山を世界文化遺産登録の
国内候補の暫定リストに追加する方針を決めた。
世界遺産石見銀山遺跡」のエリアを日本規模に拡大し、佐渡金銀山が追加登録
される見通しが大きくなった。
古民家ブームで古民家がギャラリーなどに再生復活され多くの人を癒し和ます。
ブームの古民家ギャラリーなどを訪ねた。
・古民家
 ・古民家風ギャラリー「潟道(がたんどん)」(新潟市青山)
  出雲崎町新潟市内にあった農家の古材を生かした古民家風ギャラリー「潟道」が
  9月13日オープンしたと知り9月22日訪ねた。
  潟道をオープンしたのは地元の地主の古川サト子(60)さん。
  「潟道」名前は、昔から地元の人に呼ばれていた屋号をそのままつけたもの。
  本人も趣味で絵を勉強している。
  オープン記念の第1回展は、絵の師匠である洋画家の中野雅友さんの個展。
  懐かしい名前だ。
  中野さんは、昔職場機関紙の表紙絵を描いていた人だ。
 ・土蔵ギャラリー「余韻」(旧鈴木権宮宅を改装:弥彦村
  鈴木権宮宅は1802年、当時弥彦神社神職を務めた鈴木家の住宅といて建築
  された。
  1878年に明治天皇が北陸を巡行された際、随行した岩倉具視右大臣が宿泊した。
  建物は昨平成19年に一般公開され昨年9月27日見学した。 
  鈴木家の子孫が、家を離れた2000年ころから住む人がいないまま放置されていた。
  旧鈴木権宮司宅の価値を掘り起こしたのが、古民家再生で知られるドイツの建築家
  カール・ベンクスさん。
  カール・ベンクスさんは、古民家再生などの功績で昨年12月安吾賞第2回新潟市
  特別賞を受賞、著書に「古民家は宝石の原石・よみがえるこ古民家」(新潟日報
  事業社刊)がある。
  つぶしてしまうという話に、新潟市の元高校教師鍋島紘一(65)さんが買い取り
  保存管理している。
  鍋島さんは昨秋にギャラリーの設置を決めた。
  ギャラリー「余韻」の開館は、毎週日曜日午前10時半から午後5時まで。
  10月末まで新潟市の洋画家小林直司さんの作品12点やアマチュア写真家の作品
  8点やちりめん細工などが展示されている。
 ・古民家風ギャラリー「新潟絵屋」
  新潟市の下町、大川前通10番町に新潟絵屋がある。
  新潟絵屋は、新潟市並木町にあった旧米問屋を改築し平成19年6月16日にオープン
  した。
  オープン記念展では、ドイツ人画家アンティ・グメルス(新潟市西蒲区在住)さんの
  個展が開かれた。
 ・しょうゆ蔵が多目的ホールに(旧神林村塩谷)
  旧神林村塩谷集落を散策したのが7月19日。
  資料には塩谷は、県の北部岩船郡の南部に位置しており山形県南西部を源とする荒川
  の河口北側に展開する町である。
  海岸線に沿って直線的に連なる町並は、荒川にぶつかる位置から直ちに始まり、砂丘 
  の微高地に家々が建ち並んでいる。
  日本海に直接面す集落で、特に季節風の吹付ける冬の気候条件が厳しいため、家々は
  ほぼ全体が板貼りとなっており、中には通りに面した二階部分に窓がなく、全て板で
  覆われている例もある。
  町の北半分ではやや街路が広くなり、妻入りの伝統的な家屋が多数連続した見応えの
  ある町並風景が展開している。
  醤油醸造を現在も続けられいている老舗もあって、北前船以来の町の繁栄が今でも
  語り継がれていると書かれている。
  塩谷集落の活性化に取り組む「塩谷活性化推進協議会」では、2002年に廃業のため
  使われなくなったマルマス商店の「しょうゆ蔵」をボランティア一の人たちの協力で
  多目的ホールとして再生した。
  9月28日には、竣工式を兼ねたミニコンサートを開催する。
・番外:旧斉藤家「夏の別邸」(新潟市西大畑)
 旧斉藤家「夏の別邸」は、明治から昭和初期にかけ鍵富家・白勢家と並ぶ新潟三大財閥
 言われた斉藤喜十郎氏が大正7年(1918)に建てた総面積1330坪を誇る広大な別荘。
 作庭は大正6年(1917)から大正9年(1920)にかけて約3年間要し、作者は
 成田山新勝寺の庭園を手がけた高名な庭師松本幾次郎氏と言われる。
 資料によれば、旧斉藤家夏の別邸は戦後、大手建設会社加賀田組の創始者が購入した。
 昭和20年代から50年以上もの間、維持に尽力されてきたが、加賀田組の経営難に
 より民間に売却された。
 その後、資産管理会社は庭と建物の主要部の保全を条件に2008年春、競売を行ったが
 残念ながら成立しなかった。
 土地・建物合わせて約6・7億といわれる旧斉藤家夏の別邸。
 旧斉藤家夏の別邸の保存を願う会では「民間に売却されると、マンションが建つ心配
 もある。
 「新潟の宝としてぜひ残したい」と市民グループ新潟市に購入を求める署名と
 募金活動を行っている。
 市民グループは9月25日、市民から集めた1万6619人分の署名簿を篠田昭市長に
 提出した。
古民家ブームである。
古民家風ギャラリー「潟道」に置かれていたチラシに「いま、日本から消えつつある
古き良き“和”の原風景。その中でも、わたしたちは古民家に着目し、それらを一軒でも
多く日本に残し、いま一度、命を吹き込んでいきたいと・・・」と書かれていた。
カール・ベンクスさんは、「古民家は宝石の原石」と言う。
レトロな雰囲気が多くの人を癒し和ます。

レトロな雰囲気が (イラストを模写)