郷土かるた
年配者は、かるたといえば「犬も歩けば棒に当たる」の
「犬棒かるた」を思い出すだろう。
各地で郷土かるたが作られている。
所属するNPO坂井輪地域学でもこれまでに「ふるさとカルタ」を
3編の作成している。
・新潟郷土かるた(新潟青年会議所編)
平成の大合併で8行政区に再編成された新潟市。
新しく8つの行政区には文化・伝統・歴史・自然・風土・人・特産品・風景など多くの
魅力がある。
それらの魅力を郷土かるたにして、次代に引き継ぐため。
読み句募集:5月20日から6月30日
絵札募集:7月15日から9月10日(絵札を地域の小学生から募集)
市民の協力で新潟郷土かるたは完成した。
・あ:秋の風 黄金の屏風 ハザ並木 (山並みを背景にハザ木の風景が)
・い:今はなき 堀をしのんで 柳ゆれ (幼い姉妹が柳の揺れる堀川を歩く姿が)
11月16日(日)新潟市白山公園内の燕喜館「新潟郷土かるた大会」が開催された。
・ふるさと坂井輪かるた(NPO坂井輪地域学編)
NPO坂井輪地域学ではこれまでにふるさと坂井輪かるたを3編作成している。
・ふるさと坂井輪かるた「坂井輪中学校編」は、平成17年5月に作られ、平成19年2月に
修正され、平成19年11月に坂井輪中学校バージョン修正版が完成した。
・坂中校歌に詠われる みどりがおか(緑が丘)の青松
・ふるさと坂井輪かるた「小針・小新中学校編」は、平成19年2月に作られ、平成
平成19年11月に小針・小新中学校バージョン修正版が完成した。
・むかし(昔)の地図 電車が通っていた 信濃川のあと
・ふるさと坂井輪かるた「新編・ふるさと坂井輪かるた」(平成20年3月26日)
かるた55枚の制作担当者を決め、多い人で14枚少ない人で1枚を担当した。
かるたの「絵札」も「読み札」も「てくてくマップ」も会員がパソコンで作った。
かるたは、坂井輪地区の歴史・景観・施設・暮らしなどを55枚の写真絵札と読み札
にまとめられすばらしい化粧箱に入っている。
・し:しょうこんゆの採取の痕(あと)痛々しい
坂井輪公民館の前の松の大木の傷痕です。
第二次世界大戦では、飛行機が戦力の中心になりました。
そこで石油の乏しい日本は、飛行機のエンジンの馬力を上げるための添加剤の
材料として、全国的に松根油を採ることにしました。
松の幹にノコギリなどでY字型に切り目を入れ、下側にブルキなどで受け口をつけ、
油(脂)を採取しました。
これはその傷跡で「戦争を忘れないで」と訴えています。
坂井輪公民館の廊下の壁に「新編・ふるさと坂井輪かるた」のマップと絵札と読み札が
掲示されており、かるたはいつでも希望者に貸し出す。
・与板小学校かるた
昭和54年3月から昭和57年3月までの3年間、与板町に勤務した。
娘も小学校4年から小学校卒業までの3年間、与板小学校にお世話になった。
与板小学校PTAかるた作成委員会が、PTAの会員と子どもたちの力で昭和56年
12月に「与板小学校かるた」を作った。
かるたの箱絵には、同校卒業生の三輪晁勢画伯(日本画家芸術院会員)の「祖谷の深秋
(与板小学校蔵)」が描かれている。
かるたは読み札だけで、低学年用の「ひらがな」と高学年用の「漢字交じり」の2種類ある。
しおりには「かるたに読み込んであることを実行し身につけて、よいこになって
いただきたいと思います」と書かれている
・なかよくまなぶ たちばなのこ(低学年用)
・わが校歌 水静かなる信濃川 苦しき時にふと口ずさむ(高学年用)
・番外:変わるかるたの世界
最近はかるたの世界も変わる。
・「KY式日本語カルタ」
空気が読めない(KY)、女子高生(JK)など、昨年流行した若者のアルファベット略語や
使用例文を読み札み、その意味が書かれた札を探すもの。
・「ツンデレカルタ」
いつもツンツンと素っ気ないが、恋人と二人きりだとデレデレする「ツンデレ」キャラ
の女性のセリフが読み札という。
・タレントのルー大柴さんが読み手のCDが付いた「ルー語でかたる」
「ちりも積もればマウンテン」
ルーさん独特の英単語が交じった「ルー語」が読み札。
など。
かるたの世界もバラエティ豊かで大人もはまる。
孫と遊ぶ正月のかるたは、どんなかるただろうか。
かるたとり (イラストを模写)