作曲家遠藤実と紅白歌合戦

kanazu362008-12-15

環境省は12月14日、野生に復帰させるため9月に
佐渡市で放鳥された10羽のトキのうち1羽が14日午前、
同市の山中で死んでいるのが確認されたと発表した。
同省によると、死んでいるのが見つかったのは、足輪などから
1歳の雌。
死後経過時間や死因は不明という。 
12月14日、NHKで「追悼・作曲家遠藤実」が放送された。
作曲数は5000曲以上といわれる。
今年もNHK紅白歌合戦の出場歌手が発表された。
作曲家・故遠藤実の作曲した歌も歌われるだろう。
作曲家遠藤実さんを偲び12月12日旧巻町越前浜の「実唱館」とゆかりの福寿山平成院を
訪れた。
・作曲家遠藤実と実唱館
 遠藤実の作曲した数々の演歌が、バックグランドミュージックとして管内に流れる。
 ・作曲家遠藤実
  遠藤実は、1932年7月6日、東京・向島に生まれ、両親は旧西川町曽根出身。
  戦時中、両親の故郷内野町(現新潟市西区内野)に疎開し、昭和22年内野高等小学校
  を卒業、優等生であったが生活が貧しく地元の日東紡績に就職。
  地回りの楽団などで歌を歌っていたが、1949年7月24日、歌い手になりたくて
  東京に上京、荻窪界隈でギターで流す演歌師として歌手を志したがヒット曲に恵まれ
  なかった。
  歌手としての道に見切りをつけて作曲家の道を歩む。
  1952年レコード会社マーキュリーの専属作曲家となる。
  そして、1957年、藤島恒夫の「お月さん今晩は」を発表大ヒットする。
  その後世に送り出した楽曲は5000曲以上(その大部分は演歌)といわれ、舟木一夫
  千昌夫など多くの歌手を育てた。
 ・遠藤実記念館実唱館(1994年11月開館・新潟市越前浜)
  遠藤実記念館「実唱館」のご案内には、
  ふるさと――東京生まれの私ですが、両親の故郷であり、多感な少年期を過した。
  この越後平野がいつも心の中にあって、メロディーにあたたかさと郷愁の響きを
  もたらしてくれています。
  この度そのふるさとに少しでも恩返しができればと、私の歌づくり人生で得た種々の
  品々を展示して、皆さんに歌がもつ面白さや楽しさや、また人々の生活との関わりなどを
  くみとっていただきたく「実唱館」を故郷新潟市越前浜に開館いたしました。
  ・展示室1
   ・少年期から今日に至るまでの足跡を展示した部屋
   ・思い出の品コーナー、数々のヒット賞、年表、遠藤実メロディーと呼ばれる作風の
    特徴、海外への普及実績等の展示物
  ・展示室2
   ・今までに発売されたレコード・テープ・LP・CD等から、交遊関係を示す写真、
    書簡、両親や妻に対する思い出の品等を展示
  ・少年時代新潟での門付けの思い出(画:山田尚時)
   西蒲原郡新潟県)一帯を門付けで歌い歩いたが、その当時の苦労を忘れないために
   友人の山田氏に頼んで描いてもらったもの(学生服姿で歌っているのが本人)
 ・第2の故郷に錦を飾る(新潟市内野町)
  昭和36年こまどり姉妹が歌う「ソーラン渡り鳥」が大ヒットした。
  年月日は不明だが、内野町商工会・赤塚商工会主催の「遠藤実先生コロンビア専属
  作曲家歓迎会」にこまどり姉妹を連れて第2の故郷内野町でリサイタルを開催した時の
  写真が飾られている。
 実唱館の清水益男(60)館長は、「涙の川を渉るとき(日本経済社刊)」の本を開きながら
 「小学校時代の苦労したときのことが書かれており、この本7000冊を全国の小学校に
 贈りました」と。
・福寿山平成院(旧巻町福井・12月9日参拝)
 福寿山平成院(平成5年3月23日宗教法人認可)は、角田山麓に建立され本堂正面に
 平成福寿大観音像が安置されている。
 観音像(落慶開眼法要・平成2年10月13日)は、署名作曲家遠藤実氏ご寄進による
 もの。
 「十一面 観音」は、台湾の高名な仏師・、呉克明師が樹令5000年余といわれる台湾檜の
 大木を材料に約2年の歳月をかけ精魂こめて製作した一本彫りた。
 開院は土日の正午から午後4時まで。
 12日は平日で休みだったが、扉のすき間から本堂をのぞいた。
 十一面観音の左側の壁には作曲家遠藤実の写真が飾られ、右側の壁にはレコードの
 ヒットを祈願する多くの歌手の写真と曲名入りに色紙が飾られている。
紅白歌合戦
 大晦日に放送されるNHKの第59回紅白歌合戦に出場する53組が11月25日発表
 された。
 昭和38年の第14回紅白歌合戦には、50曲中7曲が遠藤実作品だった。
 今年は、故人の冥福を祈り何曲歌われるだろうか。
 小林幸子さんは「越後絶唱遠藤実作曲)」を歌うだろうか。
 毎回紅白歌合戦で衣装が注目される小林幸子美川憲一さんの今年の衣装は・・・
・番外:高田商業同級会テーマソングは“高校三年生” 
 昭和34年3月に新潟県立高田商業を卒業仲間たち。
 同級会の最後に歌う歌は、「高校3年生」と「校歌」。
 ああ 高校三年生 ぼくら 離れ離れに なろうともクラス仲間は いつまでも ・・・
人の世に 涙の川があり 苦労の山もある その川を渉るとき
その山を越えるとき 歌という友がいる ・・・ (遠藤実

テーマソングの高校3年生を歌う (イラストを模写)