小寒と木質ペレットストーブ
今日5日は小寒。
小寒は、二十四節気の一つ。
この日を「寒の入り」。
小寒後15日で大寒に入り、大寒後15日で、寒が明ける。
小寒から節分までが「寒の内」と呼ばれ冬の寒さが一番厳しい時期となる。
1月20日が大寒・2月3日が節分で2月4日が立春。
長い年末年始の休みが終わり今日が官庁御用始め。
灯油の高騰から環境にやさしい「ペレットストーブ」が脚光を浴びている。
木質ペレットという言葉に魅せられペレット製造工場やペレット販売所やペレット設置施設
などを訪ねた。
・木質ペレットとは
間伐材や製材工場やチップ工場から出る端材や樹皮などを固め円筒形
(直径6-8ミリ・長さ2.5センチ以下)にした燃料。
・バークペレット:木の皮のみをペレット化したもの
・ホワイトペレット:木の幹をペレット化したもの
・全木ペレット:木全体をペレット化したもの
・ペレット製造工場
・さいかい産業(旧巻町竹野町)
竹野町にあった工場が火災で焼失したため三条市下田に現在県内企業と共同で
「新潟エコエネルギー」施設を建設中で近々年産2000トン体制で操業を開始する。
・山田建築西津製材工場(長岡市西津町)
山田建築では住宅の建築途中で出る端材を有効利用するため、西津製材工場で
ストーブの燃料となる木質ペレットを製造する。
商品名は「かずまくんペレット」
・番外:佐潟水鳥・湿地センター(新潟市赤塚)
市民団体「佐潟と歩む赤塚の会」の人たちが昨年9月末から10月にかけ佐潟で
1.5ヘクタールのヨシを刈りを行い農家のビニールハウスで乾燥させた。
11月27日、乾燥させたヨシでペレットを製造した
できたペレットは、同センターの専用木質ペレットストーブの燃料として使用している。
・ヘレット販売とペレットストーブ販売所
・さいかい産業
新潟市赤塚にアンテナショップで「ペレット」と「ペレットストーブ」を販売する。
・山田建築
長岡・新潟・新発田のモデルハウス展示場で「ペレット」と「ペレットストーブ」を販売する。
・ヘレット設置場所
・寺泊きんぱちの湯
旧寺泊町の入浴施設「寺泊きんぱちの湯」では、間伐材などで作った木質ペレットを
燃料にするボイラーを導入した。
灯油を燃料にしたボイラーでは、年間約18万2000リットルの灯油を使用し、
昨年のコストは約2000万円だった。
今年木質ペレットボイラーの導入で木質ペレットのコストは年間約1000万円と見込む。
・佐潟水鳥・湿地センター(新潟市赤塚)
佐潟水鳥・湿地センターでは、佐潟のヨシで製造した木質ペレットを休憩所の暖房用燃料
として使用している。
・山田建築新潟モデルハウス展示場(新潟市小新)
モデルハウス展示場には、ペレットストーブが設置されている。
社員の方がペレットストーブの構造を説明してくれた。
・燃料タンクにペレット供給する ・自動的にペレットが上部に送られる
・ストーブの燃焼部分に落下する ・ペレットが燃える ・バーナー内に灰が溜まる
・溜まった灰を灰トレーに落とす ・灰を取り出す
・番外:赤目の里山を育てる会
2008年12月12日のNHKテレビ「問題解決!ご近所の底力」で木質バイオマスの
モデル事業の三重県名張市上三谷の「赤目の里山を育てる会」が紹介された。
代表の伊井野雄二さんは、「夢だが、ペレット製造機が安くなり自動販売機にお金を
入れるとペレットが買える時代がくれば・・・」とインタビューに答えていた。
事業所を訪ね「さいかい産業の間伐材ペレット」「佐潟水鳥・湿地センターのヨシのペレット」
「山田建築の桧端材のペレット」をいただいた。
それぞれのペレットを比べてみると造る材料でペレット色が違う。
木々を有効利用して木質ペレットを造る時代の到来。
木質ペレットが灯油に変わる日が来るのだろうか。
キャラクター「かずまくん」 (イラストを模写)