花嫁人形と手作りのひな人形と桜もち
古町のデパートに立ち寄る途中、イタリア軒脇の小路の片隅に
「花嫁人形の歌碑」があるのを見つけた。
デパートの売り場から「あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花 五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひな祭り ・・・
と「たのしいひな祭り」(サトウイチロー作詞・河村光陽作曲)のメロディ−が流れてくる。
間もなくひな祭り。
町内シニア手芸クラブ会員が、ひな人形と桜もちを作り3月3日のひな祭りを祝うという。
・花嫁人形の歌碑
新潟市西堀通、ホテル「イタリア軒」の隣、割烹「螢」の前に「花嫁人形の歌碑」がある。
歌碑の脇の説明文には、蕗谷虹児「花嫁人形」
多才な画家・詩人として知られる蕗谷虹児(1898〜1979)は、少年期をこの
イタリア小路近くに赤貧の中で過ごした。
15歳で虹児を生み29歳の若さで逝った薄幸の母の面影を行き交う舞妓の姿に求めて
しばしばイタリア軒前にたたずんでいた虹児の想いがこの詩を生み・・・。
詩碑は昭和41年(1966)画業50周年記念として、当時の市長らが発起人となり
虹児の希望でこの地に建立された。
「金襴緞子の帯締めながら 花嫁御寮はなぜ泣くのだろう・・・」
・手作りのひな人形
手芸クラブ会員代表3人が、2月19日坂井東小学校のわくわく教室で開催された
「布で作るおひな様」の講習に参加した。
悪戦苦闘し、男びなと女びなを作った。
2月24日講習受講者の指導で会員がそれぞれ男びなと女びなを作った。
今年は、7段飾りに替わり妻が作った布のひな人形「男びなと女びな」が部屋に飾られた。
・手作りの桜もち
スーパーの「製菓材料コーナ」をのぞくと、桜もち作りの材料が売られている。
・道明寺粉(もち米) ・桜葉塩漬 ・こしあんこ ・食紅
道明寺粉400グラムで桜もちが40個作れる。
材料を準備し、レシピを見ながら桜もち作りに妻が挑戦した。
二人では40個は食べれない。
早速妻は仲間を呼び桜もちの試食会を開いた。
手芸クラブ会員の人たちが3月2日、桜もち作りに挑戦する。
・ひな人形展示(新潟市西大畑:砂丘館)
今年も砂丘館で恒例の「佐藤家と鈴木家の雛人形展示」が始まった。
佐藤家は新潟古町で置屋「庄内屋」を営んでいた旧家。
鈴木家は江戸時代新潟で回船問屋「間瀬屋」営んでいた商家。
雛人形とは別に6畳の間に貝桶とハマグリの貝の内側に美しい絵が描かれた54枚の
貝合わせの貝が並べれれていた。
江戸時代の貝合わせは、内側を蒔絵や金箔で装飾されたハマグリの貝殻を使用すると
いわれる。
並べられている美しい貝合わせは、江戸時代のものだろうか。
・番外:純金製のひな人形
東京の田中貴金属ジュエリーは25日、3月3日の桃の節句を前に、純金製のひな人形
を大阪の心斎橋店で飾った。
価額は、男びなと女びなの2体合わせて1000万円。
使った純金は合計で約2キロ。
男びなは高さが約14センチ・女びなは高さが約10センチで幅はともに約14センチ。
一般公開は3月3日まで。
今年のわが家のひな祭りは、7段飾りに替わり手作りの「男びなと女びな」と手作りの
「桜もち」が主役。
布でひな人形を作る (イラストを模写)