別れ（引退）と門出
今朝も鶯が庭の金木犀の木で鳴く。
日増しに「ホーホケキョ」の鳴き声が上手くなる。
故郷高田の「高田城百万人観桜会」が今日３日から始まる。
今年も別れ（引退）と門出の季節がやってきた。
別れ（引退）と門出の記事が紙面を飾る。
・別れ（引退）
・雪げた作りの竹田さん引退
上越市東本町の「竹田履物店」の３代目竹田亀治さん（９０）は、雪げたを製造する
全国でただ一人の職人。
昨年末妻やよいさん（８８）に促され久しぶりに雪げたを作った。
厚さや形がふぞろいで手順も所々忘れていた。
「期待に応えられなくて申し訳ない」と３月３１日に店を閉め雪げた作りの伝統の技に
幕を下ろした。
雪国の生活に欠かせない冬の履物「雪下駄」。
「雪下駄」は、江戸時代に高田藩の御用医が、雪道でも歩けるように発明したと言わ
れる。
雪深い上越地域で昔から履かれていた一本歯の下駄で、つま先に雪が入らないよう
皮などで覆われている。
竹田さんの作る土産用のミニ雪下駄は、大人用の半分ほどの４寸（約１２センチ）の
大きさで装飾品として根強い人気がある。
・靴職人三村さん退職
米大リーグ・マリナーズのイローや女子マラソンの五輪金メダリスト高橋尚子さん・野口
みずきさん（シスメックス）ら多くの一流選手のシューズを手掛け、靴作りの名人として
知られる三村仁司さん（６０）が３月３１日でアシックスを定年退職した。
・旭山動物園の小菅園長が定年退職
旭山動物園といえば、冬の旭山動物園のペンギンの散歩。
ペンギンの散歩は大人気で旭山動物園の名を全国に広めた。
動物本来の生き生きした生活を見せる行動展示で人気全国１位に育てた北海道旭川市
の旭山動物園の小菅正夫園長（６０）が３月３１日定年退職した。
小菅さんは４月から名誉園長に就任し、対外業務などを担当する。
・映画館「高田日活」が閉館
経済産業省の近代産業遺産に選ばれた上越市本町６丁目の映画館「世界館（現高田
日活）」が老朽化に伴ない３月３０日、最後の上映を行い９８年の歴史に幕を下ろした。
高田日活は１９１１年（明治４４）開館、木造２階建てのレトロなデザインが特徴。
故郷高田の映画館で子どものころ観た「ターザン」「鞍馬天狗」「二十四の瞳」「君の名は」
などの映画を思い出す。
・上越唯一の銭湯「吾妻湯」が閉店
上越市でただ一軒直江津地区に残っていた銭湯上越市中央５の「吾妻湯」が老朽化の
ため３月末で閉店した。
吾妻湯は１９１０年に営業を開始、当時は各家庭に風呂が無く旧直江津地区だけでも
２０軒を超える銭湯があったという。
銭湯いえば、近くの高田本町５丁目にも「あづま湯」という同じ名前の風呂屋があった。
子どものころ友だちと銭湯に行くのが楽しみだった。
・門出
・宝塚音楽学校で合格発表舞台女優のスターを目指しスタート
３月３０日、タカラジェンヌを育てる宝塚音楽学校第９７期生の合格発表があり、
１５歳から１８歳の少女４０人があこがれの舞台への第一歩を踏み出した。
・プロ野球に女性選手がデビュー
プロ野球関西独立リーグの神戸９クルーズに所属する吉田えり投手（１７）が、３月２７日
京セラドーム大阪で行われた大阪ゴールドビリケーンズとの開幕戦にリードした９回裏に
初登板した。
最初の打者に四球を与えたが、次の打者を空振りの三振に打ち取った。
試合は神戸が５−０で大阪に勝った。
マンガ野球狂の詩（水島新司作）に登場する水原勇気（女性投手）に負けるな。
・北海道国際航空（エア・ドゥ）新潟―札幌線運航開始と新潟空港へのアクセスバス
４月１日北海道国際航空（エア・ドゥ）は、新潟―札幌線の運航を開始した。
北海道国際航空の新潟空港乗り入れは初めて。
同便の座席数は、全日空機より４０席少ない１２６席で片道運賃は２万８５００円。
新潟県と新潟市と新潟交通は、新潟空港へのアクセス改善を図るため、４月１日から
新潟駅南口を発着点とする直通バス「空港リムジンバス」の運行を開始した。
・番外
・漫画の「あぶさん」引退表明
新潟出身の漫画家水島新司さん（６９）の人気作「あぶさん」の主人公、あぶさんこと
景浦安武選手が３月１９日発売の「ビッグコミックオリシナル」（小学館）の最終回で
「今年でやめる」と今季限りの“現役引退”を表明した。
・引退した南極観測船「しらせ」解体に待った
老朽化のため昨年退役し、解体処分が決まっている南極観測船「しらせ」を保存しょうと
解体に待ったがかかった。
保存までには紆余曲折が。
別れ（引退）の記事を読むと懐かしさがよみがえり、門出の記事を読むと心がはずむ。
この雪げたは （イラストを模写）
