ガソリン価額と石油の世界館

kanazu362009-04-09

4月3日からガソリン価額がまた値上がりし、新潟市内では
1リットル116円になった。
新津市金津の「石油の世界館」に石油採掘に使われた
動力装置「ポンピングパワー」の模型が石油資源開発から
寄贈され展示されていると聞き3月28日見学してきた。
・ガソリン価額の推移(石油情報から)
 日本エネルギー経済研究所の「石油情報2009年春」によるとガソリンの小売価額は、
 ・ハイオクは、平成20年7月 193円 ・8月 196円 ・9月 185円
  10月 174円 ・11月 147円 ・12月 129円
  平成21年1月 117円 ・2月 120円
 ・レギュラーは、平成20年7月 182円 ・8月 185円 ・9月 174円
  10月 163円 ・11月 136円 ・12月 118円
  平成21年1月 106円 ・2月 109円
  石油情報センター調査によると全国のセルフ給油所数は、平成20年9月末で7415
  カ所で給油数全体の16.8%を占める。
  新潟市内の4月3日現在のレギュラー価額は、セルフで113円・店員給油で116円。
・石油の里公園と石油の世界館
  新津市金津の「石油の里公園」を散策した。
 ・石油の里公園(パンフから)
  「明治から大正にかけて日本一の産油量を誇っていた新津油田
  その黄金時代を今に残す、ここ石油の里には石油の歴史が一目でわかる石油の世界館
  をはじめ・・・・、自然豊かな金津丘陵の里山を散策できる遊歩道など・・・。
  この地に石油を追い求めた人々の栄華やロマンを、心ゆくまでお楽しみください」と。
 ・金津油田のおいたち
  山中に「金津油田のおいたち」と書かれた看板がある。
  はげしい海底火山活動(2500万年−1500万年前)が終わり深い海には石油の
  もとになるプランクトンの死がいなど有機物を多く含んだ泥が堆積しました。・・・
  石油が含まれている地層「金津層」
  石油が文字として歴史に現れるのが「日本書紀」で「越国(こしのくに)から燃土
  (燃ゆる土)、燃水(燃ゆる水)が献上された」とある。
  この越国が秋葉区の新津地区であったかは不明ですが、明治時代は全国有数の出油
  地帯でした。
  大正6年には年産12万キロリットルで、産油量日本一となり、第二次の全盛時を迎え
  ましたが,その後は産油量も減少し、平成8年(1996)で採掘が終了しました。
  今でも新津油田には石油櫓が残り、石油王中野貫一の住宅や関連施設が当時の面影を
  偲ぶことができる。
 ・日本の石油王「中野貫一ものがたり」
  弘化3年(1846)、金津村の庄屋の家に生まれた中野貫一は、7歳の時から7年間
  新潟県医学会の先駆者といわれた本多文明・敬斎父子の家塾で学びました。
  父の死後、14才にて庄屋職を継ぎ公務を努めるかたわら、明治7年(1874)から
  本格的に石油事業をはじめ、数々の困難を克服しながら、日本石油・宝田石油と並ぶ
  大産油業者に成長し、日本の石油王と呼ばれるようになりました。
 ・採油運転体験コーナー
  山中に採油運転体験コーナーがある。
  石油採取は、井戸坑内のロットを上下に運転して、ロット最深部に取り付けてある
  シリンダーポンプから原油を少しづつ地上へ送り上げる方法がとられてきました。
  これは人力でロットを上下運転される装置です。
  ハンドルを手で回転すると井戸の採油ロットが上下に運転する状況を体験して下さいと。
  ハンドルを手で回すとロットが上下に動くのを体験した。
・石油の世界館「ポンピングパワー」の模型
 3月24日石油採掘に使われた動力装置「ポンピングパワー」の模型が石油資源開発から
 「石油の世界館」に寄贈された。
 模型は実際の20分の1の大きさで、縦70センチ・横1メートルほどの土台に廃材を
 利用してポンピングパワーや井戸ややぐらなどが再現されている。
 ポンピングパワーは、モーターの動力を回転ベルトで遠く離れた石油井戸に伝えることで
 石油をくみ上げる装置。 
 模型は、モーターの動力ではなく手回し式のハンドルが取り付けられている。
 ハンドルを手で回すと井戸の採油ロットが上下に動き出し周囲の石油井戸から石油を
 くみ上げ始める様子が体験できる。
 係員が「ここから約20分ほど山道を登るとポンピングパワーがあります。
 採油運転体験コーナーと書かれた看板がありそこでも体験できますよ」と。
今国内ではほとんど石油の採掘は行われていないが、「石油の里公園」や「石油の世界館」
に足を運ぶと金津油田関連の施設を見学することができる。
金津油田関連の施設は、2007年経済産業省の「近代化産業遺産に指定」された。

このハンドルを回すと (イラストを模写)