しろね大凧合戦始まる

kanazu362009-06-06

6月、新潟県内に凧の季節がやってきた。
大凧合戦は、白根は4日の子ども凧合戦から、見附今町・中之島
は6日から、三条は6日から始まる。
しろね大凧合戦では8日までの期間中24畳の大凧300枚が
大空に乱舞し熱戦を繰り広げる。
5日、平成9年以来12年ぶりにしろね大凧合戦を見学するため白根中ノ口川を訪れた。
・しろね大凧合戦(旧白根市中ノ口川堤防・6月5日)
 ・しろね大凧合戦の由来
  しろね大凧合戦の由来は、江戸時代の中頃、中ノ口川の堤防改修工事の完成祝いに、
  白根側の人が凧を揚げたところ、対岸の西白根側に凧が落ち、田畑を荒らしたことに
  腹を立てた西白根側の人が、対抗して凧を白根側にたたきつけたことが、起源と伝え
  られている。
 ・子ども大凧合戦
  子ども大凧合戦は、しろね大凧合戦のプレイベントとして大会前日に行われる。
  今年も3日に、区内30の小学校が参加し行われた。
  30組約850人の子どもは、自分たちが製作した大人の4分の一の大きさの6畳の
  凧を大空に揚げ大人顔負けの凧合戦を繰り広げた。
 ・しろね大凧合戦
  300年の歴史を持つ「白根大凧合戦」が4日、中ノ口川堤防で開幕した。
  昨4日は北風が吹き合戦日和だったが、5日は風も弱く北風も吹かず大凧合戦は残念
  ながら見れなかった。
  風の様子を見て時折若衆が大凧を空に舞い上げるが重すぎて風に乗れず川の中に
  落ちる。
  しかし、たくさんの小凧は風に乗り大空に舞う。
  パンフに合戦ができない理由が書かれている。
  「川下から川上に吹く“下風”が合戦風です。大凧はこの風を想定して作られています。
  相組んで落ちた大凧は流されながらしっかりと絡み、合戦が始まるのです。
  川上から吹く風では、凧を揚げることはできても綱が絡むことはありません」と。
  大凧合戦の始まりは、下風から・・・
中ノ口川
 ・中ノ口川直江兼続
  大河ドラマ天地人ブームである。
  しろね大凧合戦の会場となる「中ノ口川」は、直江兼続が河川改修を行ったことから、
  昔は「直江川」と呼ばれていた。
 ・中ノ口川と米俵事件
  平成9年白根に勤務していたとき街の人から「中ノ口川水害と米俵事件」という話を
  聞いた。
  平成9年8月15日の広報しろねに「検証・米俵事件」が掲載されている。
  「ときは昭和36年8月5日。折から降る雨は徐々に川の水位を高めていった。
  そして午後6時30分、ついに中ノ口川富月橋付近(現凧見橋付近)が越水、茶色く濁った
  水の固まりが白根の町へ押し寄せた。
  止まらぬ水の勢いに、当時の白根市長吉沢正五氏の英断。政府米を土のう代わりに
  使い、白根のピンチを救った。
  あれから30数年、私たちの記憶は薄れつつある。
  だが、水の恐ろしさは少しも変わったいない。事件を振り返りながら、改めて白根の防災
  について考えてみよう。」と書かれている。
  凧合戦の行われている凧見橋に「直江兼続」「上杉景勝」「大国実頼」「武者」の大凧4枚
  が飾られている。
  4枚の大凧は7日の合戦で大空に舞う。
・大凧の掲示新潟市南区役所:旧白根市役所)
 しろね大凧合戦をPRするため南区役所の庁舎入り口の左右に、大河ドラマ天地人
 主人公「直江兼続」と実弟の「大国実頼」の凧絵が飾られている。
 大きさは大凧合戦で使用する凧と同じ24畳で、テントシートで作られている。
 通路には「白根大凧合戦」と「龍」ののぼり旗も掲げられ旗が風に揺れる。
初夏の越後の里、白根、見附今町・中之島、三条の大空に凧が舞う。

大凧が舞う大空を見上げる (イラストを模写)