醸造所めぐりでビール・ワイン・酒の試飲

kanazu362009-06-05

連日夏日が続く。
ビールの恋しい季節がやってきた。
新潟市西蒲区役所主催で「いいとこトリップ第1ビール・ワイン・酒
試飲醸造所めぐりバスツアー」が6月3日開催され40人が参加
した。
・新潟麦酒(新潟市西蒲区越前浜)
 地ビールというよりも、古式製法の本格ビール。
 日本で初めて「ビン内醗酵」、「ビン内熟成」によるビール製造方法で、ビールの酒造免許
 を取得。
 近くの越前浜の遊休農地を利用し原材料の大麦を栽培している。
 「昨6月2日に秋麦の収穫作業を行いました。」
 収穫した麦は産学官連携の「越の知恵しぼり」の原材料になる。
 最近では麦酒の搾りかすを利用し豚を飼育している。
 現在の飼育頭数は18頭とまだ少ないが将来はハムなどの製造も計画とか。
 試飲用に数種類の麦酒とつまみのクラッカーとトリュフがでた。
・カーブドッチワイナリー(新潟市西蒲区角田浜)  
 カーブドッチワイナリーは新潟市の中心から海沿いに西へ20キロほど行った角田山の
 麓にある。
 社長の落さんは鹿児島の出身。
 ワインとの出会いとこれまでの苦労を面白おかしく話す。
 話術に人を惹きつける魅力がある。
 水はけが非常に良い代わりに栄養分は乏しい砂地の畑に最初にぶどうを植えたのが
 1992年。
 以来、毎年堆肥を入れたり、草生栽培をしたり少しずつ土作りを続けながら、少しずつ
 増えた畑は7町5反になった。
 広大な畑で丹念に栽培されたぶどうを100%使用し、自家醸造で仕上げたこだわりの
 ワイン。
 白ワイン用にシャルドネセミヨン・赤ワイン用にピノ・ワール、カベルネ・ソービニヨン、
 メルローなどを栽培する。
 生産量は年間7万本。
 ショップの一角で試飲できるので、好みのワインを見つけることができる。
 落さんは「男は赤ワインを女は白ワインを好む」と。
 また、誰もがワインぶどうのオーナーになれるという会員制度もありオーナーになると、
 10年間ワインがプレゼントされる。
・宝山酒造(新潟市西蒲区石瀬)
 明治18年創業の旧岩室村石瀬の酒蔵会社で年間の石数は約1200石。
 女将が工場を案内してくれた。
 案内後、広間に通され製造する酒の紹介後試飲が行われた。
 女将が面白い話をした。
 「私はこのお酒を化粧水代わりに使っています。ただし、顔に塗る前に手首に塗って
 アレルギー反応があるか試してください。反応があったらそのまま酒として飲んでください」
 と。
・番外:バラ園観賞と住職の説法
 今回のバスツアーでは、アルコールの試飲のほかにバラ園でのバラ観賞と種月寺での
 住職の説法もあった。
 ・お杉のバラ園(新潟市西蒲区石瀬)
  お杉のバラ園は2006年(平成18)7月で開園、約3400平方メートルの広大な県有地
  に「西蒲ばら会」が植栽した660種・1350株の赤やピンクや黄などのバラの花が咲く。
 ・種月寺(新潟市西蒲区石瀬)
  福地山種月寺は、曹洞宗の寺院で道元の法流にあたる南英謙宗が、文安3年(1446)
  越後の守護上杉房朝の援助によって建立された曹洞宗越後四大道場の一つ。
  住職の寒河江真爾(70)さんは、「食事当番も便所掃除もすべてが修行の一つ。作業
  には上下の差は無く雑用などというものはない。すべたが修行。心を込め相手の身に
  なって行うことが大事」と説法された。
今回のバスツアーは、アルコールの試飲ができるとあって多くの人の応募があったという。
集合場所までマイカーで行ったため今回は試飲ができなかったのが残念。

ツアーで試飲を楽しむ (イラストを模写)