西堀ローサとウェルサアンピア新潟
7月18日(土)13:00ウェルサアンピア新潟の
レジャープールオープンの広告が新聞に。
老朽化が進み半数が空き店舗の地下商店街「西堀ローサ」と
売却するための2回目の入札も応札者がゼロの新潟厚生年金
スポーツセンターウェルサアンピア新潟が苦戦している。
・地下商店街「西堀ローサ」
新潟市西堀通の地下1階に1976年(昭和51)秋に完成した地下商店街。
柾谷小路と交差する西堀交差点地下を中心に、南南西側の新津屋小路・営所通交差点
から北北東側の新堀通交差点に向かって延びる約330mの地下通路に、47のテナント
区画が設けられている。
7月14日、久しぶりに西堀ローサを歩いた。
NEXT21連絡口に西堀ローサ出店名が書かれた案内図がある。
案内図を見て驚いた。
Aサイトで開店している店は11店舗中4店・Bサイトで開店している店は15店舗中5店
・Cサイトで開店している店は12店舗中6店・Dサイトで開店している店は9店舗中8店。
全47区画で営業している店は23店舗で空き店舗が半数以上の24店舗も。
まさにシャッター通りだ。
特に大和デパート連絡口からイタリア軒に向かう7th・AVENUE側は、開店している店は
わずか2店舗。
2007年夏までは全テナントが埋まっており、2008年度総売上高は約12億8000万円
(前期比26.5%)で、ピークだった1991年度の50億2700万円の4分の1にまで
落ち込んだ。
平日の地下街はオープン当時の賑わいもなく閑散としている。
新潟市では空き店舗対策として大和デパート連絡口からイタリア軒に向かうAサイトに
5区画・Bサイトに4区画の9区画に新潟市の関連施設「観光情報発信コーナー」「子育て
相談コーナー」「まちなかステージ」などを配置する予定。
地下街の警戒に当っていたガードマンに新潟市の関連施設の改築状況を尋ねた。
「現在Aサイトの5区画で工事が行われていますよ」と。
施設は8月上旬にオープンし1日1200人程度の来客数を見込んでいる。
・ウェルサアンピア新潟
新潟市の郊外赤塚の砂丘地の中にウェルサンピア新潟(旧新潟厚生年金スポーツ
センター)がある。
1991年(平成3)5月18日に開設し、2002年(平成14)4月1日、ウェルサンピア
新潟と改称した。
新潟の自然に囲まれ、宿泊、レストラン、大浴場「なごみの湯」、屋内プール、体育館、
グランド、ゴルフ練習場など充実したスポーツ施設がある総スポーツ&リゾート施設。
現在、独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)」が施設の売却を
進めている。
入札(最低価額2億9200万円)は6月17日まで参加を受付していたが、2回目も
応札者がなく入札は不成立だった。
RFOは価額を再鑑定して3回目の入札を行う方針だが磁器は未定。
1回目の最低売却価額約4億4000万円・2回目の最低売却価額2億9200万円。
地元住民らは「ウェルサアンピア新潟の存続を求める会」を設立し、市議会に公的存続を
求める請願を提出している。
篠田昭新潟市長は、5月29日新潟市西地区公民館で開催された「まちづくりトーク」で、
ウェルサアンピア新潟の存続について「入札結果を注視している。民間で今と変わらない
運営が一番ありがたく、雇用もしっかり引き継いで、有効活用していく大切な施設だと
受け止めている。もうしばらく時間をいただきたい」と。
ウェルサンピアは、本年12月末まで営業することが決まった。
今年も子どもたちが楽しみにしていたレジャープールが18日にオープンする。
100年に一度の経済危機といわれる昨今、西堀ローサとウェルサアンピア新潟はどう
なるのか。
新潟の実力が試される。
閑散とした地下商店街を歩く (イラストを模写)