皆既日食とロウソクで作るすすガラス板

kanazu362009-07-18

7月22日、日本で見られる46年ぶりの皆既日食の話題が、
連日テレビや新聞で報じられる。
昨17日のテレビで科学技術振興機構が「日食観察用として
全国の小学生らに配布した日食グラス5万個余りの中に、
不良品が含まれている恐れがある」と発表した。
不良品を使って日食を見ると失明の恐れもあるとして、回収を始めたと報じていた。
「日食グラス」という言葉に小学生の時、担任の先生と一緒にローソクのすすをガラスに
付けたガラス板を作り日食を観測した記憶が甦った。
・昭和25年9月12日の部分日食
 小学校時代に見た日食は何時だったのかとインターネットで調べた。
 部分日食の観測は、昭和25年9月12日で小学生4年生の時だった。
 資料には昭和25年9月12日の部分日食時刻と日食の状況が書かれている。
 高田市 ・始め 11:33 0.01% ・最大 12:36 0.34% ・終わり 13:38
 0.00%と。
 ・すすガラス板作り
  理科の時間に担任の先生から日食観測に使う「すすガラス板の作り方と日食の見方」
  を習った。
  ガラス片とロウソクをもって登校。
  ロウソクの炎にガラス片をあてすすを付ける。
  ロウソクの炎は芯に近いところではまだ不完全燃焼なのですすがつきやすい。
  当時は電力不足の時代で停電はあたり前、どこの家にもロウソクはあった。
  ロウソクの炎の上にガラス板をのせるとすすが付きガラスはすすで黒くなる。
  できたすすガラス板で日食の見方を習った。
  その先生は今も健在で来年88歳の米寿を迎える。
・日食の観測
 太陽を望遠鏡や虫眼鏡で絶対見ないように、失明する恐れがあると聞かされた記憶も。
 すすガラス板で太陽を見ると太陽が欠けていく様子がわかる。
 太陽が欠けてゆくに従いあたりが薄暗くなっていったと記憶している。
 手と顔をすすで真っ黒にしながら観察した思い出が懐かしい。
皆既日食
 皆既日食が7月22日、日本列島の鹿児島県のトカラ列島奄美大島などで46年
 ぶりに観測できる。
 新潟県でも部分日食が観測できる。
新潟市の部分日食(新潟県立自然科学館の資料から)
 今回新潟県では皆既日食は観測できないが、太陽の一部が欠ける部分日食を観測
 できる。
 新潟市での日食は、食の始め9:55:24 ・食の最大11:09:53 ・食の終わり
 12:24:41。
 その間の時間2:29:17。
 部分日食とは言え、新潟では太陽の68.6%が隠れて見える。
新潟県内の主な観察会
 新潟県立自然科学館 ・地域活動支援センター石山 ・南魚沼市立藪神小学校 ・上越
 清里星のふるさと館
 など。
週間天気予報によれば日食当日(7月22日)の新潟市は、曇りのち雨。
46年ぶりの皆既日食新潟市での部分日食は見れるだろうか。
次回の皆既日食は、2035年9月2日(北陸、北関東)で今回見逃すと26年後となる。
そのころは・・・

日食は見れるだろうか (イラストを模写)