被害続きの角田山のナシの木と角田山 守り隊

kanazu362009-12-03

角田山登山道・灯台コースのナシの木がまた根元から伐採
されたと知り12月2日被害に遭ったナシの木を見てきた。
角田山の麓の越前小学校に地域のシンボル角田山守り隊が
あること知った。
・被害続きの角田山シンボルのナシの木
 角田山登山道・灯台コースのナシの木が伐採の被害に遭うのは、今年に入り3度目だと
 いう。
 シンボルのナシの木が何ものかに伐採されたと報道されたのが今年の3月3日。
 切られたナシの木を見に3月3日角田山に登った。
 ナシの大木が根元部分から1.5mくらい残し無残にも切り倒されていた。
 木の脇に「お願い!!、この度何者かによって国定公園内にもかかわらず、ナシの木が
 切り倒されてしまいました。数十年もの間、冬の厳しさに耐え、美しい花を咲かせてくれた
 ナシの木です。今、何とか再生して欲しいと・・・。角田浜自治会」の看板が立っていた。
 5月7日地元の住民有志と新潟県新潟市が、角田山登山道灯台コースのシンボルの
 「ナシの木」をよみがえらせようと接ぎ木をした。
 接ぎ木は、幹や枝の切り口に穂木を差し込んで育てる方法で行われた。
 2度目は、順調に育っていた新芽の一部が9月に刈り取られるなどの被害に。
 3度目は、地元の登山者が11月8日、根元から10数センチを残して切り取られて
 いるのを発見した。
 切り残っていたナシの木を見た。
 無残な姿に胸が痛む。
 根元の周りにはロープが張られ立入禁止となっている。
 根元の近くには新芽が数本伸びている。
 「風雪から新芽を保護するためにそえ木をしました。ロープ内に入り草を刈ったり梨の
 伸びた芽を切ったりしないでください。 新潟市」の看板に立てられている。
 越前小学校5年生が描いた
 ・私たちの大切な木 切らないで ・もう切らないで 自然が泣いている
 のポスターも貼られている。
・越前小学校の角田山守り隊(新潟市西蒲区越前浜)
 越前小学校には、地域のシンボル「角田山守り隊」がある。
 毎年9月に全校角田山登山が実施される。
 今年も9月25日に実施された。
 当日は、全児童がスーパーの袋一つ分の木材チップを背負って角田山に登った。
 そして、中腹で麻袋に詰め替え、階段の段差の大きいところに敷いてゆく。
 登山道を歩くと
 越前小学校5年生が描いた
 ・新しい道は作らない ・角田山が泣いている!
 などのポスターが貼られている。
・番外:角田山桜尾根コース(私有地)
 灯台コースを登り桜尾根コース経由で下山した。
 桜尾根コースは、私有地で登山マップには紹介されていない。
 しかし、登山道脇に雪割草が群生しているため春には多くの人が登る。
 途中で「雪割草保護巡視活動中」の腕章をつけ桜尾根コースを巡視する5人の新潟市
 職員と出会った。
 山の所々の木に“ここは登山道ではありません 私有地です”
 山荒防止のため「ゴムキャップ等の保護部品をつけていないストック・スパイク部分が脱着
 できないスパイク靴」
 これらの着用歩行は道や道端の植生を著しく傷つけています。これ以上この山を荒らさ
 ないで下さい。 越後七浦オッタの里山を守る会」のポスターが結び付けられている。
 下山して驚いた。
 「登山道入口」と書かれた看板が立ち登り口はきれいに整地されていた。
 脇に「植生保護の為・山野草群生地に入らない・道から外れて歩行しない・花ドロボウを
 しない させない」の看板も立てられている。
新潟市西蒲区にそびえる標高481.7mの角田山は、山野草の宝庫で春の雪割草や
カタクリの群生地として有名で年間14万人もの人が登る。
子どもたちや越後七浦オッタの里山を守る会の描(書)いたポスターように登山者はマナーを
守り楽しい登山でこれ以上角田山を泣かさないで・・・

またも切られた角田山のナシの木 (イラストを模写)