子どものための「出前美術館」版画展と わが家の版画

kanazu362009-12-22

今日は冬至、一年中で昼が一番短く、夜が一番長い日。
回覧板が回ってきた。
坂井東小学校で「子どものための“出前美術館”楽しい版画の
世界」が開催されます。
保護者や地域の方にも一般開放しますと作家と出品作品リストが書かれている。
12月16日観てきた。
・「“出前美術館”楽しい版画の世界」(坂井東小学校:12月16日)
 当日はあいにくの雨降りであったが、午後3時から、元新潟県立近代美術館学芸課長の
 作品解説があるということで約50人の方が観賞に訪れていた。
 飾られている作品は、日本の近代・現代美術を代表する38人の作家の版画作品38点。
 ・棟方志功:未通女(広長威彦おとめ)ろの柵 ・高橋信一:朱鷺 ・斉藤清:京都
 ・横尾忠則:ITA―NITA416より ・池田満寿夫:陽光のように
 などなど。
 林美紀子の入道雲など新潟県出身作家5人の作品も飾られている。
・わが家のお宝版画の思い出
 わが家にも高橋信一さんと広長威彦さんの版画が飾れれている。
 ・高橋信一さんの版画「とき」
  飾られている作品は、勤続30周年記念に購入した版画家高橋信一さんの「とき」。
  版画には、高橋信一・100分の43と書かれている。
  版画家高橋信一(1917−1986)さんは佐渡・否日本の版画家を代表する一人。
  佐渡で高校の教師をしていたが退職後島内各地で版画講習会を開き“佐渡を彫る”を
  テーマーに身近な生活の道具や島の暮らしや風景を彫る版画づくりを島内に推奨した。
  「佐渡を版画の島に」という彼の願いは、小佐渡山中の旧真野町青山を起点にやがて
  全島に広まった。
  そして各所の地域版画グループを母体に統合され、ここに「佐渡版画村」が生まれ、
  1984年には、旧相川裁判所の建物(1888年・明治21年建築)を利用して
  佐渡版画村美術館オープンした。
 ・版画家広長威彦さんがわが家を「民家 桶屋 高田(新潟県)」で紹介
  1935年福島県郡山に生まれ
  1960年合掌造りの写生を機に、全国各地の民家のスケッチを始める。
  1986年「ふるさとの民家百展」(東京、銀座)
  1994年「民家との出会い35年展」(福島)
  1984年〜1994年「民家シリーズ版画展」」(横浜高島屋・福島中合等)
  版画家広長威彦さんは、「版画民家の旅」で越後路を旅した。
  旅の途中で昔ながらの面影が残る桶屋とそのたたずまいを版画に彫り朝日新聞
  連載「民家」欄に掲載した。
  昭和49年6月20日朝日新聞新潟版に「民家 高田(新潟県)」と題しわが家が版画で
  紹介されている。(えと文:広長威彦)
  上越市街地で見た昔ながらの桶(おけ)屋。
  仲町の通りにあるこの家は、外観は見事に旧状を保ち、雁木(がんぎ)もあり、小さい
  ながらも立派な構え。・・・
  屋根に突き出た寒気窓と天窓からの光で部屋は明るく、市中では珍しい造りだ。
  後日作者から版画と父が仕事に励む姿を写した数枚の写真が贈られた。
  贈られた版画は額に入れわが家の宝として茶の間に飾ってある。
版画展で高橋信一さんの「朱鷺」を観て、わが家にもお宝版画あることを思い出した。

わが家のお宝版画 (イラストを模写)