東京の柴又帝釈天と芝増上寺界隈を  歩く

kanazu362010-02-17

関東地方も雪が降る寒い2月13日、妻と2人で
2泊3日の予定で東京観光に出かけた。
見学先は「男はつらいよ」で有名な柴又帝釈天
浄土宗の大本山で徳川家の菩提寺である増上寺
柴又帝釈天と寅さん記念館
 柴又帝釈天は、松竹映画「男はつらいよ」シリーズの舞台となり全国の人が知る寺院と
 なった。
 ・柴又帝釈天 
  帝釈天日蓮宗の寺、正しくは経栄山題経寺と号する。
  1629年(寛永6)に中山法華経寺第19世禅那院日忠(にっちゅう)を開山とし、
  実際には弟子の題経院日栄(にちえい)が開創した。
  柴又は帝釈天門前町として栄えた。
  京成金町線柴又駅に降りると駅前広場の「フーテンの寅」さん像が出迎えてくれる。
  駅から帝釈天に通ずる参道両脇は商店街となっており、だんごや・せんべいや・漬物や
  など約30軒の店が並ぶ。
  参道入口に、フーテンの寅さんの名セリフ「私生まれも育ちも葛飾柴又です。
  帝釈天で産湯をつかい姓は車、名は寅次郎。人呼んでフーテンの寅と発します。
  山田洋次」と書かれたの石碑が建っている。
  「男はつらいよ」の「くるまや」のモデルになった高木屋老舗(和菓子店)の壁には
  「男はつらいよ」シリーズに出演したの俳優さんたちの写真が飾られている。
 ・寅さん記念館
  渥美清主演の松竹映画「男はつらいよ」が初めて映画になったのが1969年8月。
  シリーズ最終回の48作目は1995年12月公開された。
  48作の観客総動員数は8000万人以上といわれる。
  2009年12月5日、葛飾柴又に「寅さん記念館」がリニューアルオープンした。
  新しくなった記念館を訪ねた。
  ・撮影スタジオ「柴又帝釈天参道」 ・撮影スタジオ「くるまや」
  ・「くるまや」の模型 ・寅さんメモリアルコーナー(上映時間9分)  
  ・人車鉄道ミニチュア ・昭和30年代の帝釈天参道の街並み
  壁には日本地図上に全国のロケ地が記載され、光庭(中庭)には、全国のロケ地を焼き
  付けタイルで地図化された「こころのふるさとマップ」が設置されている。
  新潟県内のロケ地を確認した。
  ・第7作(1971年4月):「男はつらいよ」奮闘編 新潟県越後広瀬
  ・第18作(1976年12月):「男はつらいよ」寅次郎情詩集 新潟県六日町
  ・第31作(1983年8月):「男はつらいよ」旅と女と寅次郎 佐渡市新潟市
  ・第47作(1994年12月):「男はつらいよ」拝啓寅次郎様 新潟県上越市
  新潟県内でも4作品5ロケ地があったのには驚いた。
・芝増上寺法然上人 
 ・増上寺
  浄土宗の七大本山の一つ。
  1393年(明徳4)創建の寺で、徳川家康の保護を受け繁栄。
  2代秀忠・6代家宣・7代家維など6人の将軍が埋葬されており徳川家の菩提樹
 ・幼少法然上人像
  境内には2012年4月「宗祖法然上人800年大遠忌」開催の大きな看板が掲げられて
  いる。
  本堂上り口階段左側には「幼少法然上人像」が建立されている。
 ・大梵鐘
  境内の大梵鐘は、4代将軍家綱の命により、奥方のかんざしなど多くの寄付を集めて
  江戸で初めて造られた鐘・延宝元年(1673年)に完成。
  「今鳴るは 芝か上野か浅草か 江戸七分ほどは聞える芝の鐘」
・番外:矢切りの渡し
 「つれて逃げてよ・・・ついておいでよ・・・」と演歌で歌われる矢切りの渡し
 矢切りの渡しは都内の江戸川に残る唯一の渡し場。
 「渡し」は、寛永8年(1631年)に幕府が、関東代官(伊奈半十郎)を管理者として
 始めたが、今は私営の観光「渡し」となっている。
 あいにく冬場で渡しは休業中。
 船着場の脇に「矢切りの渡し」の歌詞が書かれた石碑が建てられている。
山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズが終わって15年。
山田洋次監督の新作、寅さん像と重なる新しい鉄郎こと笑福亭鶴瓶(丹野鉄郎)の
「おとうと」が公開された。
16歳で家出し、20年ぶりに柴又に帰ってきた寅さん。
映画では柴又駅に降りたのではなく、矢切りの渡しで帰ってきた・・・
酒を飲んで大暴れした吟子の夫の十三回忌を最後に音信不通になってい鉄郎。
吟子が女手ひとつで育てた一人娘の小春の結婚式に鉄郎が帰ってきた・・・
映画「おとうと」人気にあやかり、寅さんを思い出し寅さんのふるさと柴又や帝釈天
矢切りの渡しを歩き寅さんの面影を偲んだ。

ここが寅さんのふるさと柴又 (イラストを模写)