トキとコウノトリとアホウドリ

kanazu362010-03-03

今日は桃の節句でひな祭り。
連日最高気温が15度を超す春の陽気となった新潟市
2月25日は高気圧の影響で最高気温が19.7度と4月上旬から
5月下旬並み陽気となった。
初夏の陽気に驚いたのか佐潟の白鳥も北へ旅立ち。
2月19日の5786羽が2月26日には230羽に。
トキやコウノトリアホウドリの話題が新聞を賑わす。
・トキ
 トキの求愛行動「枝渡し」が大きく新聞に取り上げられている。
 ヒナ誕生の期待も・・・。
 トキは自然界に放鳥されてから2回目の繁殖期を迎える。 
 佐渡トキ保護センターにある野生復帰ステーションの順化ケージでは今年秋の第3次放鳥
 に向け訓練が続く。
 第3次放鳥でトキが順化ケージからスムースに飛び立つ先導役としたアイガモ4羽
 (雄1羽・雌3羽)が1月20日ゲージに放された。
 アイガモは、人に慣れやすく夜目が利くため天敵が進入した際に危険を知らせたりする
 役目を担う。
 環境庁は、第4次放鳥を2011年春に、第5次放鳥を2011年秋に実施する方針を
 決めた。
 2011年は2回の放鳥となり、それぞれ最大約20羽を放したい考え。
コウノトリ
 コウノトリは国の特別天然記念物に指定されている。
 両翼を広げると2mにもなる大形・ 白色の鳥で、絶滅が危惧されている世界的にも希少な
 鳥。
 日本では、昭和46年に豊岡盆地で国内最後の野生コウノトリが姿を消した。
 国の特別天然記念物であり、兵庫県の県鳥でもあるコウノトリの日本最後の生息地と
 なった但馬地域・豊岡市において、昭和40年に人工飼育を開始するなど、豊岡市
 はじめ地域住民の人たちの協力を得ながら、長年にわたりコウノトリの保護・増殖に
 努めてきた。
 この間、野生コウノトリの激減や、飼育下のコウノトリの死亡、産卵から孵化の難しさなど、
 苦難の時代がありましたが、平成元年に繁殖に成功して以来、毎年、増殖に成功し
 100羽を超えるコウノトリを飼育するまでになった。
 コウノトリの試験放鳥が始まったのが、2005年(平成17)9月24日で5羽
 (雄2羽・雌3羽)。
 兵庫県コウノトリ郷公園は2月23日、放鳥されたコウノトリのペアが営巣している
 豊岡市百合地の人工巣塔で、6個の産卵が確認されたと発表した。
 順調にいけば、3月中旬にふ化しそう。
 このペアは2007年から、3年連続で計5羽を巣立たせて、昨年も同じ巣塔で6個を
 産卵している。
アホウドリ
 3月8日山階鳥類研究所は、乱獲で一時絶滅寸前となった国の特別天然記念物
 アホウドリを、噴火のない安全な島で繁殖させるため伊豆諸島の鳥島で生まれたヒナ
 15羽を約350キロ南の小笠原諸島の聟島(むこじま)にヘリコプターで移送した。
 鳥島には現在約2300羽のアホウドリが生息する。
 鳥島が活火山で噴火被害の恐れがあることから、山階鳥類研究所環境庁が2008年
 から5カ年計画で移送事業を開始し今年が3回目となる。
 アホウドリは生まれ育った島を記憶し3から5歳になると「里帰り」して繁殖する。
 これまで移送したヒナはすべて巣立っており、2008年に移送した第1弾のヒナ10羽が
 来年秋の繁殖期に戻ってくるかが注目されている。
・番外:アサヒビールがトキ保護で寄付金付きビールを発売
 アサヒビール新潟支社が、主力商品「アサヒスーパードライ」の新潟県内発売の缶と瓶に
 一本1円のトキ保護募金の寄付を付けて昨年9月下旬から11月下旬まで発売した。
 期間中のトキ保護募金は1166万409円となり2月22日、泉田裕彦新潟県に贈った。
 同社は3・4月製造分も同様の取り組みを続ける。
国の特別天然記念物のトキとコウノトリアホウドリ
関係者の緻密な努力で年ごとにその数を増やしている。
やがて日本の空にトキとコウノトリアホウドリが舞う日が。

トキが「枝渡し」ヒナ誕生の期待も (イラストを模写)