ハイカラ古裂展と組み木展
ハイカラ古裂展とにいがた組み木の会作品展が開催されて
いると知り観てきた。
・ハイカラ古裂展(新潟市中央区:砂丘館・2月17日)
古裂とは近世以前に中国などから渡来した金襴(きんらん)・
緞子(どんす)などの織物。
茶道の名物の袋や和装の小物に用いられて珍重された。
会場には、
「着物」は人の日々に密着しています。
「ハイカラ古裂」と呼ばれるこれらの不思議な意匠の布の数々は、すべて実際の衣類に
仕立てられたものでした。
多くは晴れ着のように表に見せるというより、襦袢(昔の上着)のように、あまり表には
見えない衣装のデザインであったようです。
なんと大胆に飛行機や扇風機、スポーツ、漫画の主人公をや新聞や地図などそれぞれの
時代に新しいモチーフをとりこみながら見事な反復文様にしあげたことでしょう。・・・
と書かれた挨拶文が掲示されている。
作品を見た。
・のらくろ(昭和初期) ・軍艦と汽車(昭和初期) ・時計(大正期)
・関東大震災(大正12年) ・飛行機模様(日の丸複葉機・明治末から大正期)
・戦車、飛行機、高射砲の軍隊模様(昭和初期) ・金太郎と桃太郎(19360年頃)
・兵隊(明治期) ・子供、戦車、飛行機(1930年頃) ・野球(大正末期)
・ハト時計(昭和初期) ・ロスアンゼルスオリンピック(昭和7年頃)
・煙草ずくし(昭和20年代)
など約50点が展示されている。
布地は、「モスリン」「縮緬(ちりめん)」「錦紗(きんしゃ)」「銘仙(めいせん)」
「ニコニコ絣」「木綿」
・にいがた組み木の会作品展(新潟市西区:第四銀行内野支店・2月18日)
工房「木地玩具ひらばやし」のオープン記念として、平成20年11月29日に
「小黒三郎の組み木教室」が開かれた。
それを機会に昨年1月11日「にいがた組み木の会」が発足した。
工房「木地玩具ひらばやし」を訪れたのは昨年12月8日のことだった。
新潟県内でただ一人といわれる江戸独楽師の平林正志(52)さんは、平成20年9月会社
を辞め脱サラして趣味の江戸独楽などを制作する工房「木の玩具ひらばやし」を開いた。
若いとき江戸独楽という華やかな色彩で色づけされ、仕掛けがあるユニークな独楽に
魅せられ趣味で独楽を集め始めたのがきっかけで、自分でも作るようになった。
二階にはこれまで集めたこけしや江戸独楽などの木地玩具のコレクションがたくさん
飾られていた。
会場には、新潟県内在住の6人のにいがた組み木の会会員の木工作品約50点が展示
されている。
動物・鳥・干支の寅に混じり、昨年の大河ドラマ「天地人」で有名になった「愛」「義」の
文字の組み木も飾られている。
組み木で作られた5段飾りのひな人形もある。
脇には「小黒三郎の組み木」(小黒三郎著:大月書店刊)の本が置かれている。
・番外:落書きコンクール(阿賀町岩谷)
新潟県阿賀町岩谷の平等寺薬師堂脇にある観光施設「落書き庵」に残された観光客の
落書きから、個性あふれる作品を選ぶ「第21回落書きコンクール」の審査会が2月9日
行われた。
2008年12月から2009年11月までの作品1051点入の中から45点の入選作品が
選ばれた。
幹回り日本一の国の天然記念物「将軍杉」に隣接する同寺には、戦国時代や江戸時代の
落書きが残されている。
これにちなみ境内に「落書き庵」が設置され半紙と筆が用意され誰でもが自由に落書きが
できるようになっている。
・将軍杉見られた僕ら、幸せスギ ・リストラに遭いパワーもらいにきました
などなど。
若葉が芽吹くころ、今年も平等寺薬師堂の落書き作品を見に行きたい。
ハイカラ古裂展で世相を知る (イラストを模写)