諏訪大社と新発田諏訪神社の御柱

kanazu362010-05-17

7年に一度の諏訪大社御柱祭
祭り最大の見せ場「木落し」の勇壮な場面がテレビから流れる。
上社と下社の4カ所の社殿四隅に立ててある計16本の御柱
新しい御柱の建立で役目を終えた御柱1本が、4月25日
新発田市諏訪神社に寄贈された。
寄贈された御柱が、諏訪神社境内に保管されていると知り5月9日見てきた。
諏訪大社御柱祭
 諏訪大社は上社、下社からなりその上社に前宮と本宮、下社に春宮と秋宮とがる。
 上社は御神体を背後の守屋山としており成立は1500から2000年前とされている。
 下社の御神体は御神木とされ、それを祀る御神座が7年毎に新たに造営される。
 平成22年春に開催される諏訪大社御柱祭の日程は、
 ・上社 山出し祭 4月2日(金)から4日(日)
 ・上社 里曳祭  5月2日(日)から5日(日・月祝・火祝)
 ・下社 山出し祭 4月9日(金)から11日(日) 
 ・下社 里曳祭  5月8日(土)から10日(月)
 諏訪大社御柱祭の起源はどの祭より古く、日本書紀に1500年前の記録が記述
 されている。
 全国に1万社以上在る諏訪神社の本家筋に当たる「信濃の国一の宮諏訪大社
 式年造営が7年毎に行われる。
 平安時代の記録に残るこの催しは、7年毎の寅と申の年に行われ、山麓の6市町村
 20万人の氏子が参加する。
 神殿の四隅に建てられる御神木は氏子達が御神木となるモミの木の見立て、伐採、
 山出し、里曳き、建柱の行事をすべて一年がかりで行う。
 4月・5月の2カ月間は熱狂的な山麓の氏子達であふれ豪快な祭典絵巻が繰り広げ
 られる。
新発田諏訪神社御柱
 ・新発田諏訪神社
  慶長3年(1598)加賀の大聖寺から新発田に入封した溝口秀勝が同5年
  (1600)諏訪の木谷内より城内の古丸へ遷座後、寛永15年(1638)
  3代藩主宣直のとき古丸より職人町へ遷座、その後元禄元年(1688)職人町より
  泉町に遷座、宝暦6年(1756)73代藩主宣温のとき、この地に社殿を造営し、
  いくさの神、近郷の総鎮守とした。
  祭神は「建御名方命八阪刀売命」と初代藩主「溝口秀勝」で、神社拝殿には
  「諏訪神社」と「溝口大祖神」掲額がある。
 ・平成10年に建てられた御柱
  諏訪大社秋宮二之御柱と書かれた標柱が建てられ御柱の由来が書かれている。
  この御柱信濃国一之宮諏訪大社秋宮で戊寅(平成10年)に建てられたものです。
  当神社再建に当り、諏訪大社より下賜されたものです。
  平成16年8月22日建立
 ・平成22年4月25日に寄贈された御柱
  諏訪大社御柱新発田諏訪神社に寄贈されるのは2004年に続き2度目。
  今回は下社秋宮宮で最も大きい「一の柱」で直径約1m、地中に埋まっていた部分を
  切り落とし長さ約15m。
  御柱は白い布に巻かれ社殿後ろの空き地に「諏訪大社秋宮一之御柱」と書かれた
  標柱が建てられ保管されていた。
  6年間風雨にさらされた御柱の所々から大きなサルノコシカケが顔を出している。
  苔は御柱に自然に生えようだ。
  「御柱実行委員会」では新発田祭りに合わせ8月22日に「建御柱祭」を行う。
境内に新しい諏訪大社秋宮一之御柱が建立されたら是非参拝したい。

これが諏訪大社秋宮一之御柱 (イラストを模写)