絶滅危惧種の植物と鳥の保護

kanazu362010-08-24

絶滅危惧種の植物や鳥の保護に生きがいを懸け活動する
団体がある。
植物はハマボウフウミズアオイと月見草。
鳥はトキ。
それぞれの現地を訪れ活動を見た。
・植物
 ・ハマボウフウ(旧寺泊町野積:野積浜・8月18日)
  ハマボウフウはセリ科で初夏に白い花を付ける。
  新潟県内では寺泊野積の海岸と上越市の海岸でしか自生していないという。
  しかし、春先の新芽は食用となるため乱獲されて絶滅の危機に。
  寺泊野積の海岸に自生する「ハマボウフウ」を守ろうと地元住民で作る「野積ハマボウフウ育成会」の人たち約20人が「“野積の宝”海浜植物保護育成地域“採取禁止“」と書かれた看板を8個自生地に設置した。
  ハマボウフウの自生地は、国道402号線から松林を過ぎ浜辺に出るとあった。
  松林の入口には「“野積の宝ハマボウフウ”盗掘者に訴える・山野草海浜植物を守る会」の看板が立てられている。
 ・ミズアオイ新潟市東区:海老ケ瀬地区水田用排水路・8月12日)
  新潟市東区の東総合スポーツセンター入口に絶滅危惧種ミズアオイ」が大形地区で発見され、東区内の木戸小学校など8小学校で栽培・育成に取り組んでいますと「プランター」で栽培・育成され順調に成長したミズアオイが飾られていた。
  その脇に「ミズアオイはこの場所でみることができます」と案内図が書かれた看板が立てれれていた。
  地図をたよりに現地を訪れた。
  水田用排水路の片側に木道が設置され用排水路にミズアオイが青紫色の花を咲かせていた。
  看板に
  「ミズアオイとは:ミズアオイ科の1年草。水辺に生え、葉の形はアオイ(徳川家の家紋として使われているカンアオイの仲間)に似ているためこの名が付けられた。
1995年の新潟県内の報告では、福島潟や瓢湖など5カ所でしか確認されませんでしたが、2004年に新潟市東区海老ケ瀬地区の水田用排水路で発見され保全活動が進めれてています」と書かれている。
 ・月見草(新潟市中央区日和山:西公園周辺)
  新潟市内の海岸で唯一残された月見草(オオマツヨイグサ)の群生地だったも内野浜の砂丘地も国道402号線バイパス工事で姿を消した。
  いまでは国道402号線バイパスののり面にわずかに残った月見草が黄色い花を咲かせ浜風に揺れる。
  かつて新潟市の西海岸沿いは月見草が群生していたが、今ではほとんど見ることができなくなった
  月見草の咲き誇る浜辺を再生しょうと取り組む団体がある。
  新潟市の地住民でつくる「オオマツヨイグサ(月見草)を育てる会」の人たちだ。
  会では、1996年から新潟市中央区の新潟西海岸公園内に苗を植えている。
  今年も4月19日会員約20人が参加し、育てる会のメンバーが種から育てた月見草の苗約600本を植えた。
・鳥
 ・トキ(旧寺泊町夏戸:トキ分散飼育施設建設現場・8月18日)
  トキの鳥インフルエンザ等の感染症による絶滅の回避などを目的として石川県、島根県出雲市及び新潟県長岡市(旧寺泊町)でトキを分散飼育することとなった。
  長岡市寺泊夏戸で2011年秋にもトキの分散飼育が始まる。
  8月17日、トキ分散飼育施設建設の安全祈願祭が長岡市寺泊夏戸の旧夏戸小学校グランド跡で行われた。
  施設は、床面積1206平方メートル・最大111平方メートルの大型ケージ6室のほか小型ケージや作業室などで本体工事費は約2億5000万円。
  グランド入口には「長岡市トキ分散飼育施設建設工事」の大きな看板が立ちブルドーザーが大きな音を立て工事が始まっていた。
  施設は来年1月に完成し、トキ4羽(2つがい)が飼育される予定。
 ・トキの数
  2010年7月22日現在のトキの数
  ・佐渡トキ保護センター 128羽(うち22年生 35羽)
  ・同野生復帰ステーション 23羽(うち22年生 13羽)
  ・多摩動物園 10羽(うち22年生 3羽)
  ・いしかわ動物園 12羽(うち22年生 8羽)
  計 173羽(うち22年生 59羽) 
  ほかに放鳥トキが日本の空を飛ぶ。
・番外:海からの贈り物亀の流木
 絶滅危惧種ハマボウフウを見に野積浜を歩いた。
 浜に海からの贈り物亀の流木が・・・。
 鶴は千年亀は万年という。
 亀の流木は吉兆の使者ではと床の間に飾った。
絶滅危惧種の植物や鳥が甦ることを祈る。

浜に海からの贈り物亀の流木がB (イラストを模写)