小型風力発電装置とペレット燃料

kanazu362010-12-04

昨12月3日の新潟県内は、冬型の気圧配置が強まり各地で
強い風が吹き山沿いでは雪となった。
冬とともに風力発電装置やペレット燃料が話題に。
11月25日、三条市燕三条地場産業振興センターの駐車場に
「小型風力発電装置」が設置されたと新聞に。
ペレット燃料も脚光をあびボイラーやストーブの燃料として使われていると知り見てきた。
・小型風力発電装置(三条市須頃:11月27日)
 燕三条地場産業振興センターが産官学連携で開発を進める小型風力発電装置の試作機が完成し、三条市須頃の燕三条地場産業振興センター駐車場に2機、同市南五百川の日帰り温泉施設「いい湯らてい」に1機設置した。
 風車は翼形の3枚羽根で、素材には1機ごとにチタン・マグネシウム・アルミニウムが使われ装置全体の高さは約5m。
 風速4mから発電を始め、最大出力は200ワット。
 ソーラーパネルとの併用で発電した電力は、発光ダイオード(LED)の外灯に使用するほか、災害時の非常用電源にもなる。
・ペレット燃料
 ・木質ペレットとは 
  間伐材や製材工場やチップ工場から出る端材や樹皮などを固め円筒形(直径6-8ミリ・長さ2.5センチ以下)にした燃料。
  ・バークペレット:木の皮のみをペレット化したもの
  ・ホワイトペレット:木の幹をペレット化したもの
  ・全木ペレット:木全体をペレット化したもの
・ペレットボイラー導入(新潟市西蒲岩室:ほてる大橋 館の湯・4月2日)
 岩室温泉の旅館ほてる大橋に3月15日新潟市内で初の大型木質ペレットボイラーが
 竣工し3月29日火入れ式が行われた。
 ペレットボイラーの見学ができると知り見学してきた。
 これまでホテルでは灯油ボイラーを使い熱量を賄っていた。
 今後は大型木質ペレットボイラーを導入し木質ペレットを燃料として使うことにした。
 完成したボイラーでは、1日約1トンの木質ペレットを燃やし、灯油500リットル分の熱量を賄う。
 同ホテルでは、新館部分の客室24部屋と調理場の給湯と大浴場のお湯の加温に使う。
 燃え残った灰は、旧巻町にある県農業大学校や地元農家が肥料として利用する。
 地球にやさしいエコ燃料木質ペレットの利用でこれまでの灯油ボイラーと比べ、二酸化炭素の排出量を年間約500トン削減できるという。
ペレットストーブ新潟市西区赤塚:佐潟水鳥湿地センター・11月27日)
 佐潟水鳥・湿地センターでは、佐潟のヨシなどで製造した木質ペレットを休憩所の暖房用燃料として使用している。
 ストーブの脇にヨシで製造した見本の木質ペレットが展示されている。
・番外:にいつ丘陵の間伐材利用で森林保全協定を結ぶ
 11月21日、音楽家坂本龍一さんが代表を務める森林保全団体「モア・トゥリーズ」と新潟市秋葉区間伐材の利用促進お行っている「木質ペレット推進協議会」と新潟市の3者が「森林づくりパートナーシップ協定」を結んだ。
 今後は、「にいつ丘陵」の間伐材利用を通じて、里山の手入れと二酸化炭素削減を目指す取組みへの協力を確認した。
・番外:細い間伐材を利用した割り箸作り
 岐阜県高山市の民間企業「ワリバシカンパニー」が木材チップなどに限られてきたスギやヒノキの細かい間伐材から、割り箸を作る取組みを始めた。
 音楽家坂本龍一さんが代表を務める森林保全団体「モア・トゥリーズ」のプロジェクトの一環で、割り箸に団体のロゴマークの焼き印が入る。
 林野庁も国産材利用キャンペーンなどで支援する。
見捨てられていた間伐材が、木質バイオマス燃料のペレットや割り箸として脚光を浴びる。

話題の小型風力発電装置 (イラストを模写)