長岡三島地区の仁王尊と神木の大杉

kanazu362010-12-03

今朝の新聞一面のトップ記事は「2002年W杯日本落選」、
カタールに決定。
11月23日長岡市三島地区の逆谷集落の寛益寺で仁王尊の
股をくぐる「合格祈願祭」が行われたと新聞に。
3年間与板町に勤務し三島地区には何回も足を運んだが、仁王尊と神木の大杉を見る機会がなかった。
11月27日長岡三島地区の逆谷集落と蓮華寺集落を訪ね仁王尊と神木の大杉を見てきた。
・寛益寺の仁王尊(長岡三島地区逆谷)
 逆谷集落の寛益寺は、奈良時代の養老2年(718)行基によって開基された。
 近世以前から人々の信仰があつく、上杉謙信公も祈願寺として帰衣された。
 本尊の薬師如来は、行基一刀三札の秘仏と伝えられており、元中7年(1390)信徒が仏師「石見法橋慶尊」に造らせた金剛力士像2体とともに、県の指定文化財として指定されてる。
 地元では、金剛力士像を「仁王様」と呼んでる。
 寛益寺と隣接する逆谷の日吉神社から2008年「天神像」が発見された。
 添えられていた木札の記述から直江兼続公が奉納したとされている。
 逆谷集落の山道である与板道を進むと与板城(直江兼続公居城)に出る。
 天神様は学問の神であることから、地元住民で作る「逆谷の文化と伝統を守る会」が3年前から「合格祈願祭」を行っている。
 3回目の今年は約30人が参加した。
 住職は、山門の2体の仁王像を指差しながら、「像の股の下を3回くぐります。
 右側の阿像は右回り、左側の吽像は左回りです。股をくぐれない人は願いはかないません」と。
 お賽銭を上げお参りし仁王像の股の下をくぐった。
 うまく股の下をくぐれた。
・七社宮の大杉(長岡三島地区蓮華寺
 蓮花寺集落の七社宮神社境内に神木の大杉が立つ。
 大杉は神社創立時(霊亀年間715〜716年)に植えられ、樹齢は約1200年と推定されている。
 昭和45年4月17日に新潟県の天然記念物に指定された。
 樹高約50m・目通りまわり8.85m・根回り12mル・枝張りおよそ25m。
 大杉の近くには、平成10年5月に「大杉公園」が開園し多くの人々が山里を訪れる。
・番外:栃尾の菅原神社で合格祈願(長岡市栃尾地区来伝集落)
 11月28日、旧栃尾市来伝集落の菅原神社(学問の神様の菅原道真公を祀る)で恒例の「合格祈願祭」が行われた。
 合格祈願祭は、石に「五」や「GO」や「ご」の字を書き合格を石に託すことで知られる祭り。
 「ごを書く石(合格石)」が合格に通ずるという。
 当日は肌寒い雨模様のなか受験生の親子ら230組約700人近くが「サクラ咲く春」の合格を祈った。
 合格祈願祭は地域の活性化につなげようと、1992年に始まりことしで19回目。
 祭りは毎年11月の第4日曜日に実施する恒例行事。
 合格祈願祭に使われる合格石は、栃尾地域の雪解け水で清められた石で、集落住民が拾い集めたもの。
今年もまた子どもたちの試練の季節である受験シーズンが近づいてきた。

くぐれるかな!! (イラストを模写)