ひな人形巡りとつるし雛とぼたんの花

kanazu362011-03-03

新潟市も昨夜半から春の淡雪で木々に雪が薄っすらと積もる。
きょう3月3日は桃の節句
3月1日から始まった「城下町村上町屋の人形さま巡り」に
負けじと新潟市中央区の10の文化施設が連携し、3月末まで
北前船のおくりもの湊新潟お雛様町めぐり」を開催している。
新潟市西蒲区潟東の茶房夢やでは色鮮やかな「つるし雛展」が、五泉市役所では「ぼたんの花品評会出品作品展」が開催されていると知り2月25日見てきた。
北前船のおくりもの湊新潟お雛様町めぐり
 北前船最大の寄港地行であった新潟湊。
 北前船で運ばれたという江戸時代中期から大正期や昭和初期の由緒ある雛人形が残る。
 北前船のおくりもの湊新潟お雛様町めぐりに参加している文化施設は10施設。
 ・燕喜館・ギャラリー蔵織・新潟県政記念館・ネルソンの庭・砂丘館・北方博物館新潟分館
 ・旧斉藤家別邸・安吾風の館・田舎屋・朱鷺メッセ展望室
 展示されているのは、各施設の所蔵品や個人から借り受けたひな人形。
 興味を持ち、燕喜館・ギャラリー蔵織・砂丘館の4施設を巡った。
・つるし雛(新潟市西蒲区潟東三方:茶房夢や)
 会場には、新潟市西区の主婦大間知幸子(74)さんが、こだわりの古布を利用した手作りのつるし雛が展示されている。
 かわいらしい稚児や魚や花などが紐に連ねたつるし雛12作品が風に揺れる。
 脇には、ハマグリや布で作った雛人形も飾られている。
・ぼたんの花品評会出品作品展(五泉市役所)
 五泉市の市の花は「ぼたん」である。
 五泉市特産のぼたんの花の品評会が五泉市役所で行われた。
 会場の五泉市役所の正面玄関には、生産者17人がハウスで栽培した18品種34点の赤やピンクや紫など色鮮やかなぼたんのが展示され、甘い香りが会場に漂い一足早い春を感じさせる。
 同市のぼたん栽培は、大正時代から始められ今では、松江市八束町に次いで全国第2位の生産量を誇る。
 新潟県花卉(かき)球根農業協同組合の資料によれば、日本でのぼたんの栽培の歴史は古く、中国から渡来し、千余年の長い歴史を経て改良され、数多い銘花が作られている。
 新潟県の歴史も古く、数ヵ町村で栽培されていたが、現在では五泉市巣本地区に限られている。
 その面積は20ヘクタールで年間30万本が出荷される。
 同地区では明治20年ごろ、試作的に苗木を導入したのが始まりで、当時繁殖方法に共台に接ぎ木していたが良く育たなかったため量産できなかったという。
 その後、小合村(旧新津市)のボタン研究家により、芍薬シャクヤク)の台に接ぐことに成功。
 明治35年頃から急速に広まったと云う。
 毎年5月、五泉市東公園内の「ぼたん百種展示園」がオープン、115品種・5000株の花が咲き誇り約7万人の愛好家が観賞に訪れる。
新しく始まった新潟市中央区の「北前船のおくりもの湊新潟お雛様町めぐり」にはどれくらいの人が訪れるだろうか。
挑戦は始まったばかり。
桃の節句も終り里にも春の息吹きが漂う。

つるし雛が揺れる (イラストを模写)