温泉を生かす

kanazu362011-03-17

新聞に「温泉を生かす」各市町村の取組みが出ており興味深く
読んだ。
・温泉から特産の食塩作り(長岡市与板:越乃会)
 旧和島村から与板町に通ずる峠に「塩之入峠」がある。
 現在は、塩之入トンネルが開通しているが峠近くに「塩水の井戸」があった。
 由来には「弘法大師が、この里に住む貧しき老婆に授けられた・・・、里人が食塩の代用として・・・」と書かれている。
 戦争中も、貴重な塩分を採取するため汲み取りに来る人が絶えなかったという。
 現在は、塩之入峠の道路拡張により元井戸から導水し、小屋を作って永久に保存されている。
 与板町に3年間勤務したので旧与板町馬越の越乃湯温泉や塩之入峠の「塩水の井戸」に行ったことがある。
 越乃湯温泉の源泉は塩分濃度が高いことでも有名。
 町おこし団体や馬越の住民らでつくる「越乃会」の人たちが、塩炊き小屋を設け源泉を引き入れ塩を作り特産食塩「越乃塩」という商品名で販売すという。
 計画では、年間生産目標は1トンで販売価額は80グラム500円の予定。
・温泉湯の販売(上越市上越市環境衛生公社)
 ごみ収集を主な業務とする上越市環境衛生公社が福祉施設向けに天然温泉の販売事業に乗り出し話題になっている。
 温泉の初出荷は桃の節句の3月3日で、上越市頚城区の福祉施設に届けた。
 商品化された温泉は、上越市柿崎区の上下浜温泉と妙高市の神の宮温泉と関温泉の3種類。
 価額は1リットル10円で希望があれば個人の家庭にも販売する。
・奥阿賀8湯の温泉入浴剤の販売(阿賀町:阿賀町観光を考える会)
 新潟県東蒲原の阿賀町の旅館や観光施設の若手経営者らでつくる「阿賀町観光を考える会」では、同町にある八つの温泉をPRするため八つの温泉をイメージした入浴剤 「奥阿賀八湯めぐり」を2009年12月1日から発売している。
 発売している奥阿賀八湯めぐりの入浴剤は「麒麟山温泉」「津川温泉」「角神温泉」「かのせ温泉」「七福温泉」「御神楽」「三川温泉」「新三川温泉」の8種類。
 1袋25グラム入りの粉末が150円で同会加盟の17旅館・施設で扱っている。
・温泉熱の利用
 ・温泉の廃湯熱利用しイチゴを栽培(弥彦村:麓地区) 
  弥彦村の麓地区では、2008年から温泉の廃湯を流す管を地下に施設したハウスを設置し、2010年度からで新潟県産イチゴ「弥彦姫」の超促進栽培を始めた。
  広さ約100平方メートルのハウス内の苗床に管を敷設し温泉の廃湯を流す。
  施設では2008年からトマトやスイカなどを試験生産してきた。
  2009年度からプランターを高さ1mほどに設置した高設栽培装置を導入しイチゴの栽培に適したハウスに改良して「越後姫」の栽培に着手した。
  2010年12月JA越後中央弥彦支店の協力を得て試験出荷された。
 ・温泉の廃湯熱利用しウドやウルイを栽培(妙高市妙高商工会)
  妙高市妙高市燕温泉の温泉熱を利用しウドやウルイなどの山菜の試験栽培が行われている。
  試験栽培は妙高商工会が特産品作りの一環として「ホテル花文」の地下倉庫で行っている。  
  倉庫に敷いた土に温泉の排水ホースを巡らせ、土の温度を17度前後に保つ。
  50日ほどでウドは約30センチ・ウルイは約50センチに成長する。
  2月7日に植えたウドやウルイは3月19日同温泉で開かれる「雪あかり祭」で提供されるという。
温泉を生かす取組みが各市町村で行われ、いろいろなとこれで私たちの生活に貢献している。

温泉から食塩を作る (イラストを模写)