新潟白山神社の大船絵馬と新潟港の  絵葉書展

kanazu362011-03-29

新潟湊は昔から北前船の寄港地として栄えていた。
1858年(安政5年)日米修好通商条約により開港五港
(函館港・ 横浜港・ 新潟港・ 神戸港・長崎港)の一つとなった。
新潟市中央区の新潟歴史博物館で「新潟港の絵葉書展」が
開催されているので3月21日見てきた。
管内のホスターに常設館で、新潟白山神社の拝殿に掛けられている「新潟白山神社の大船絵馬」の複製が飾られいると出ていた。
・複製新潟白山神社の大船絵馬
 新潟歴史博物館に展示されているのは、新潟白山神社の拝殿に掛けられている「新潟白山神社の大船絵馬」の複製し制作したもの。
 実物は白山神社拝殿に奉納され掛けられている大船絵馬で新潟県文化財指定さられている。 
 大船絵馬は、縦約1m90センチcm、横3m60センチ。
 この絵馬は、1852(嘉永5)年に、新発田市天王の大地主市島家の分家にあたる水原の市島家の3代目市島次郎吉正光が、年貢米輸送の安全と家の繁栄を祈念して奉納した。
 画面下部には、越後各地から新潟湊に運ばれてくる年貢米を大型のベザイ船に積み込む風景が描かれ、朱の丸と「御用」と書かれた旗が、多くの船に描かれていることは、幕領の年貢米の輸送であることを示している。
 画面上部には、廻米の行く先である江戸と大坂で、米俵を下ろしている様子が描かれている。
・新潟港の絵葉書展
 会場には絵葉書と資料など132点が展示されている。
 ・新潟築港以前の状況 ・新潟、沼垂の合併 ・大河津分水工事と浚渫船概観 
 ・築港工事の展開 ・築港後の新潟港 ・新潟築港記念博覧会
 ・臨港埠頭と新潟臨港株式会社 ・新潟の米穀流通と新潟倉庫株式会社
 などのコーナに分けられ当時発行された絵葉書
 ・新潟灯台(六角灯台) ・信濃川河口ノ入船 ・新潟水戸口と万代橋
 ・信濃川分水工事記念絵葉書(10葉) ・新潟築港記念博覧会 ・新潟港
 ・新潟市全図 ・戦艦陸奥 ・新潟スケッチ ・新潟名所
 などなど。
 1926年(大正15)6月14日から7月20日まで白山公園などで開催された「新潟築港記念博覧会」には18万6000人もの人が訪れた。
 また、各地の港の風景を写した戦前の絵葉書も並ぶ。
 ・稚内港 ・留萌港 ・厚岸港 ・室蘭港 ・小樽港 ・函館港 ・青森港 ・能代港 
 ・塩釜港 ・直江津港 ・佐渡小木港 ・氷見港 ・波部港 ・長崎港
 などなど。
絵葉書からは、繁栄していた戦前の新潟港と新潟の街の様子が伝わる。

大船絵馬を見る (イラストを模写)