横綱羽黒山展と大相撲技量審査場所
日本相撲協会は4月14日までに八百長に関与していたと認定
した力士ら計25人を処分した。
一方弟子の監督責任を問われて19親方が、降格処分などを
受けた。
2月2日に発覚した八百長問題は、今回が事実上の最終処分となる。
第36代横綱羽黒山の出身地旧中之口村で「横綱羽黒山展」が開催されていたので4月28日見てきた。
・横綱羽黒山展
羽黒山は旧中之口村の農家の三男に生まれ、上京し伯母の経営する両国の風呂屋の三助をやっている時、先代立浪から連日のようにスカウトを受けた。
19歳で立浪部屋に入門、次第に頭角を現し1941年横綱に昇進、1953年の引退までに優勝7回、横綱在位12年9か月。
会場の中之口先人館には、横綱羽黒山の未公開品34点と写真67点が展示されている。
・化粧廻し「體」:旧満州奉天(現中国瀋陽)を巡業中に支援者から贈られた化粧廻し
・とりまわし(締込):十枚目以上の力士が本場所で使用
・ハツピ:横綱羽黒山名入れ ・篇額:「神光照天地」(直筆) ・掛軸「龍佛」(直筆)
・篇額:「手形」(横綱羽黒山・横綱吉葉山・横綱東富士・横綱照国)
・羽黒山頭部像 ・弓(つる付き) ・優勝額(写真パネル) ・引退記念の風呂敷
・昭和28年29年の立浪部屋関取表 ・大相撲暦(昭和59年:歴代横綱)
・優勝力士一覧(昭和63年) ・相撲巡業ポスター(昭和16年8月11日・コピー)
・星取表(序の口昇進以来全勝負・昭和10年1月場所から昭和28年5月場所)
・板番付(昭和16年8月13日横綱昇進記念のもの)
・引退相撲(昭和29年1月30日・太刀持横綱千代ノ山・露払い横綱鏡里)
などなど。
・横綱羽黒山の銅像
旧中之口村の南小学校の跡に横綱羽黒山の銅像が建立されている。
・横綱羽黒山生誕の地碑
旧中之口村集落の羽黒神社の境内に「羽黒山政司生誕の地」の碑が建つ。
・大相撲技量審査場所の開催
大相撲野球賭博事件で押収した携帯電話を端緒に八百長問題で大荒れの日本相撲協会。
4月14日までの最終処分で力士ら計25人を八百長関与と認定し処分、一方弟子の監督責任を問われて19親方が降格処分となった。
日本相撲協会は八百長問題で通常開催しない夏場所に変わる「技量審査場所」を5月8日から15日間、東京の両国国技館で開催する。
4月25日の新番付発表も行われず、技量審査場所の取組みは、1月の初場所の成績により作成され、2月28日に十両以上を「順席」として公表した新地位に基づいて編成する。
「順席表」には八百長関与と認定され処分された17力士の名前も掲載されている。
相撲協会は、興行形式の本場所開催を断念、7月に予定される名古屋場所の番付編成を行うために開き、成績は正式な記録として扱う。
観客から入場料を取らず、無料公開して開催する。
なお、NHKは中継やダイジェスト番組の放送は行わない。
大衆の相撲離れが続き大相撲界は冬の時代に。
統計によれば大相撲の年間有料入場者数は、1997年の約84万人から昨2010年には約55万人と大幅減に。
昨4月29日に無料公開された大相撲横綱審議委員の稽古総見の観客は、これまでの一般公開で最も少ない1708人。
2場所ぶりに開催される大相撲。
技量審査場所に対する相撲ファンの反応は・・・。