絵本「きかんしゃ」原画展と電車ごっこの遊び

kanazu362011-05-12

子どものころの遊びに「電車ごっこ」という懐かしい遊びがあった。
尋常小学唱歌にも歌われていた。
新潟県立図書館で「はしれ、きかんしゃ“ちからあし”」の絵本原画
展が開催されていたので5月8日観てきた。
・「はしれ、きかんしゃ“ちからあし”」の絵本原画展
 会場には版画作家藍沢ミミ子さんの絵本原画25点が展示されている。
 藍沢さんは1933年新潟市生まれ、30代で木版画を始め、住まいの近くの操車場をテーマに作品を作り続け70代で初めて絵本を制作し「はしれ、きかんしゃ“ちからあし”」が2008年に福音館書店から出版された。
 物語は、主人公の機関車「ちからあし」が戦前から戦後にかけ、時代の移り変わりに応じて、乗客や貨物物資や復興のための建設資材などさまざまなものを運んでいくストーリー。
 会場の一角には閲読コーナーがあり絵本が置かれている。
 文:小風さち(1955年東京生まれ)・絵:藍沢ミミ子(1933年新潟市生まれ)
 蒸気機関車「ちからあし」は、沢山の貨車を引き、狭い山道でも走ります。
 戦争で仲間を失う悲しみを乗り越え戦後も大活躍。
 しかし新型車の登場で役目を終えます。
 本の裏に、読んであげるなら5〜6才から・自分で読むなら小学校低学年向き
と書かれている。
・懐かしい子どもの遊び「電車ごっこ
 地方紙新潟日報に2010年4月6日から毎週「懐かしいあそびの風景」が連載されている。
 1回目の4月6日は「ぶらんこ」・56回目の2011年5月10日は「ジャングルジム」。
 まだ「電車ごっこ」は登場していない。
 尋常小学唱歌に「電車ごっこ」がある。
 運転手は 君だ 車掌は 僕だ あとの四人が 電車のお客・・・
 と歌われる。
 「電車ごっこ」は子どもののころの懐かしい遊び。
 歌を歌いながら楽しく遊んだ。
 電車ごっこは綱1本と5・6人の子どもがいれば遊べた。
 まず運転手、車掌、お客と各自の分担を決め、遊び場は神社の境内や道路だった。
・番外:信越本線二本木駅スイッチバック
 新潟県で唯一のスイッチバック駅であるJR信越本線二本木駅が5月1日、開業100周年を迎えた。(開業1911年:明治44年)
 小学校三年生の修学旅行で初めて長野善光寺に行った。
 その時に初めて二本木駅の「スイッチバック」を知った。
 スイッチバックは、急な傾斜面の線路の勾配を緩和するために考えられた線路の敷き方。
 勾配区間に駅がある場合、停車中にブレーキを緩めると列車が動きだす危険があり、また登り坂に向けて発車する際にはかなりの力を要し、悪天候の場合には動輪が空転して発車できないこともある。
 したがって、駅構内の線路はなるべく水平がよい。
 しかし駅構内を水平にならすと、先で勾配がもっと急になるおそれがある。
 その対策として山越えの路線で考え出されたのがスイッチバックである。  
 新潟県内では、信越本線関山駅二本木駅と赤谷線の東赤谷駅にスイッチバック(折返線)があった。
 信越本線二本木駅は現在、東日本旅客鉄道JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅。
 関山駅スイッチバックが廃止された現在、二本木駅が全国でも数少なくなったスイッチバック式の駅である。
生家の裏が高田駅の構内であり、子どものころから毎日蒸気機関車を見て育った。
絵本「きかんしゃ」原画展を見ると懐かしい子どものころの思い出が甦る。
連載の「懐かしいあそびの風景」からも懐かしい思い出が甦る。

「きかんしゃ」の絵本原画に・・・ (イラストを模写)