絶滅危惧種のハマボウフウと野積浜に 自生する海浜植物
今日6月22日は1年で最も夜が短いといわれる夏至。
長岡市寺泊地区野積浜に絶滅危惧種のハマボウフウの花が
咲いていると知ったのは3年前(2009年)の5月。
ハマボウフウの花を見に3年野積浜に通った。
3年越しでついにハマボウフウの花を見つけた。
・絶滅危惧種のハマボウフウの花を見る(長岡市寺泊地区野積浜・6月20日)
ハマボウフウはセリ科で初夏に白い花を付ける。
新潟県内では寺泊野積の海岸と上越市の海岸でしか自生していないという。
しかし、春先の新芽は食用となるため乱獲されて絶滅の危機に。
野積浜に自生する「ハマボウフウ」を野積地域の宝物にと、地元有志で「野積ハマボウフウ育成会」を結成している。
ハマボウフウが自生する浜辺には“野積の宝”海浜植物保護育成地域“採取禁止“」と書かれた看板が設置されている。
1年目と2年目は、ハマボウフウの自生する場所が分からず広い浜辺をただ歩くだけだった。
昨年(2010)9月、長岡市寺泊地区で「良寛ウオーク」が開催された。
出発地がハマボウフウの自生する野積浜辺近く。
「三度目の正直」ということわざがある。
集合時間より1時間30分早く現地に行った。
浜辺を散策していると浜辺を散歩していた集落の老人に出会った。
「この近くにハマボウフウが自生していると聞きましたが」
「自生してますよ」
親切に自生している場所まで案内してくれた。
白い花が枯れ薄茶色に変色しているハマボウフウの花とついに出あった。
老人は「来年の6月頃ここに来れば花は見れますよ」と。
6月20日の新潟県は、各地で25度を超す夏日となった。
長岡市の最高気温は30.1度と真夏日。
暑さの中ハマボウフウが自生している場所に直行した。
“あぁハマボウフウの花“が咲いている。
周りを見渡すとハマボウフウの花がたくさん咲いている。
“ハマヒルガオと並んで咲くハマボウフウ”
近くにはハマニガナやハマナスやコウボウムギなどの花も咲く。
一番大きなハマボウフウの花をデジカメに撮った。
・野積浜に自生する海浜植物
写真を撮ったその足で、野積ハマボウフウ育成会副会長の高津善範さん宅を訪ねた。
デジカメの写真を見て「これはハマボウフウ」ですと。
高津さんは、これが今までに会の人たちが野積浜で確認した海浜植物ですといいながら写真を見せてくれた。
・ハマゴウ ・ハマハタザオ ・ハマエンドウ ・グミ ・ハマナス ・オカヒジキ
・コウニユリ ・ハマニガナ ・ハマボッス ・スナビキヨウ ・ハマボウフウ ・コウボウムギ ・ハマダイコン ・ハマヒツガオ ・ウンラン
など。
広い浜辺です。探せばまだまだ海浜植物は見つかりますよと。
野積浜を散策、3年越しでついにハマボウフウの花を見ることができ感激。
見つけたハマボウフウの花を (イラストを模写)